いい加減しつこいんですけど。

昔、『百億の昼と千億の夜』のイメージアルバムというものがあったんです。

なんか、私が中学・高校ぐらいの時って、小説やマンガのイメージアルバムがはやってて、けっこう色々出てたんですよねぇ。

マンガだと、前にも記事にしたことがある『悪魔の花嫁』とか『南京路に花吹雪』、『有閑倶楽部』、『エロイカより愛をこめて』『ダンシングゼネレーション』などなど。

小説は新井素子さんの『星へ行く船』シリーズ、氷室冴子さんの『シンデレラ迷宮』に『なぎさBOY』『多恵子ガール』。

覚えてるだけでこれだけあるんだから、私が知らなかったものを含めるときっともっと色々出てましたよね。

ちなみに上に上げたものはすべて自分で買ったか、ダビングしてテープを持ってたか、の作品なんですけれども。

で。

『百億の昼と千億の夜』のイメージアルバムというものも発売されていたのです。

ジャケットは、もちろん萩尾望都さんのイラストだったと思います。

音楽は、すべてタケカワユキヒデさん。

ダビングしたテープが、たぶんまだ押し入れの段ボールのどれかに入ってるはずなんですけど、ちょっと、面倒で探せません。

でも、2曲だけは、今でもよく聞いているの。

当時、私は『はるかなるアトランティス』という一大大河小説(自分で言うな!)を書いていて(今もその続編みたいなのを書いてるんですが)、自分で勝手にその小説の「イメージアルバム」を作ってたんですよね。

小説の雰囲気に合う好きな曲を集めたテープ。

もちろんテープですよ。

CDを焼くなんてことはおろか、CDプレイヤーを買ったのだって大学生になってからの話ですからね……(上記のイメージアルバムはすべてLPだったもの!)。

その、自分の小説のイメージアルバムの1曲目を飾るのが、『百億の昼と千億の夜』イメージアルバムの中の、「希望の地<ATLANTIS>」という曲。

タケカワさんが解説で、「海に沈むアトランティスをイメージして曲を書いたら、沈む前の“希望の地”っていうタイトルをつけられちゃった」みたいなことを書いていた記憶が(笑)。

そして2曲目も、『百億の~』からの「組曲“いにしえ”」。

これがすごい素敵な曲なんですよ~。いかにも異国風というか、どこか遠い時代の、どことも知れぬ国の、ちょっとエスニックなテイストの入った曲でね。

市場の喧噪みたいな音も入っていて。

「まだこんな曲作ってるんだ」みたいなことを友人に言われた、とタケカワさんが解説に書いていました。「まだ」っていうのは、『ガンダーラ』とかを踏まえてのことなんでしょうけどね。

古代風というか、アジアや中近東的な、ファンタジックな曲想。

ほんと、素敵なんだよな。

この2曲以外がどーゆー音楽だったのか、段ボール箱を物色してみたい気が湧いてきた。どうしよう(笑)。


ちなみに『はるかなるアトランティス』イメージアルバムには『百億~』2曲の他、『聖戦士ダンバイン』のサントラ、小室哲哉氏が手がけた『吸血鬼ハンターD』のサントラ、中山星香さんの『はるかなる光の国へ』のイメージアルバム、『伝説巨神イデオン』のサントラ、『超時空騎団サザンクロス』のサントラの曲が入っています。

好きなの集めたからいいに決まってるけど、どれもほんと、ファンタジックで良いのよねぇ。

今、ちょうどアニマックスで『ダンバイン』をやっててがんばって見てるんだけど、音楽が好みなのはもちろん、昔は「なんだかよくわかんない」だったストーリーがすごく面白くて。「なんてちゃんとした中世風ファンタジーなんだろう」って、改めて。

あと『吸血鬼ハンターD』のサントラのピアノの音色がねぇ。

小室哲哉自ら演奏してたんだと思うんだけどさ。

やっぱり、才能あるよなぁ、この人って思っちゃう。

どうしてあんなことしたんだろ、って。

デーモン閣下の『GIRLS’ ROCK~Tiara~』の『DEPARTURE』の解説に、「罪を憎んで曲を憎まず」とか書いてあるんだけど、曲はやっぱりホントにいいんだな。



今これを手に入れようと思うととっても高くつきますけども……。