このカブトムシは別に840円で買ったものでは
ありません。
昨年親戚のおっちゃんにもらった(もちろん自然
の中にいるのを捕まえた奴)のが卵を産んで、
無事幼虫になって、冬を越して、めでたく成虫に
なったもの。

でも実は成虫になっていたことに気づかず、何日か
飲まず喰わずにさせてしまったので、この写真を
撮った翌日、3匹中2匹は死んでしまった。
すまん、許せ[E:bearing]。

最初幼虫は10匹以上いて、秋頃にはかなりでかく
なって、春になって友だちに分けてあげたのだけど、
まだ他に「成虫になった」という話は聞かない。
うちも別のケースにまだあと2匹いるはずなんだが、
さなぎになっているのかどうかもよくわからない。
だっていじって蛹室を壊すともう成虫になれないって
言うし。
じっと我慢。

死んだ奴は可哀想だったけど、生きてるのに比べると
角も断然小さくて羽根もちょっと皺が寄ってて、
「飲まず喰わず」だけが原因じゃなくてもともと
弱かったのかもしれない。
自然の中ではカブトムシ、どれくらいの確率で無事
成虫になるもんなんだろうか。そもそも卵の間に
何かに食べられるちゃうかもしれないしなぁ。

というわけで前置きが長くなってしまった。
こーゆー歌があるのである。
『カブト虫は840円』
NHKのむしまるQ(今も『ぴりっとQ』が健在)
という番組から生まれた隠れた名曲。

何が凄いってあなた、
「一寸の虫にも五分の消費税!」
これには参った。そう、だから「800円」じゃ
なくて「800と40円」なのよ。

しかもただのコミックソングではない。
ちゃんとストーリーになっているのだ。
ある日ゴンベはデパートで虫達が大層な値段で
売られているのを見かける。
「うちの村じゃただなのに」
村の虫達を売っぱらって小金持ちになったゴンベ。
しかし夏だというのにセミの声も聞こえない……。
やっぱりこれじゃダメだ、虫がいなきゃ!!

実際の歌詞はもっと深いのだ。感動するよ、ほんとに。

作詞の里乃塚玲央という人は本当に天才だと思う。
他にもたくさん「むしまるQ」の歌を作ってるん
だけど、どれもすごい。
天下の水木一郎アニキが歌う『アリとアリクイ』は
「生き物はみんな他の生き物を喰って生きている」
「喰われているアリも、死んだアリクイを喰い返し
ている」
というこれまた深ーい歌だし、団しん也さんの
ソウルフルな歌唱がめちゃめちゃイケてる
『ウシのいぶくろ』なんかもそのセンスの良さに
唸ってしまう[E:lovely]。

是非一度聞いてみてください。
『なんでもQ歌のアルバム大全集?はてなのはね?』
というCDに入ってます。2枚組で超お得!
(もちろん私は持ってます)