いわむらかずおさんと言えば。
ねずみ一家の四季を描いた
14ひきのシリーズで超有名。
現在、毎日新聞の「読んであげて」コーナー
「ゆうひの丘のなかま」シリーズの
新作『今野もんじろう』が連載されています。

この「ゆうひ」のシリーズもとても素晴ら
しいのだけど、今回取り上げるのは
『かんがえるカエルくん』のシリーズ。

連続する四コママンガ、といった体裁の
作品なんですが。
内容が深い。
めちゃめちゃ深い。

かんがえることが大好きなカエルくんと、
その友だちのネズミくんが色々なことを
かんがえる。
たとえば、
「心はどこにあるんだろう?」とか、
「どこからどこまでが空なんだろう?」とか、
「ぼくはぼくだけど、ネズミくんもぼく
なんだよね? ネズミくんは“きみ”の
はずなのに…」
とか。

カエルくんは、ものすごい哲学者です。
でも、カエルくんが不思議に思うことは
みんな、子どもが「なんで?」と
思うようなことばかり

そしてカエルくんとネズミくんが色々と
考えて自分なりにわかっていくことは、
本当に平易な言葉で、あたかも子どもが
考えているように書いてあるのに、
とても的を射ていて、なるほどとうなら
されることばかり。

子どもって偉大な哲学者
なんだよねぇ。


生きていく上で大事なことがたくさん
書いてあるのに、とても可愛く、とても
楽しく、けたけたと笑いながら読み進め
られてしまう。

なんてすごい方なんでしょう、いわむら
さんは。

子どもと二人、カエルくんとネズミくんに
なりきって読むとまた面白さ倍増。
是非親子でどうぞ。

ちなみにカエルくんのシリーズは現在、
『かんがえるカエルくん』
『まだかんがえるカエルくん』
『もっとかんがえるカエルくん』
『よーくかんがえるカエルくん』
の4冊が出ています。

で。
この間また『まだかんがえるカエルくん』
を借りてきてふと。
私「この次は『まだまだかんがえるカエル
くん』だったりして」
息子「えーっ。『あぶない刑事』みたい。
もっともかんがえるカエルくん』とか」
私「『かんがえるカエルくんリターンズ』!」
息子「『かんがえるカエルくんフォー
エバー
』!」
ぎゃはは、と笑い合ったアホな親子でした。
(↑実はこのネタが書きたかった)