Pixel4aを購入してから早や5年。(当時の嬉しがり記事はこちら
今年1月の謎バッテリーアプデにも耐え、まだまだ普通に使えてはいるのですが、セキュリティーアップデートも2年前に終了、突然文鎮化して動かなくなってからではデータ移行もできない。

というわけで、ついに新しいスマホを買いました。

1年以上前から新機種出るたびに色々調べて、sense9Xiaomi14Tは「ポチる寸前」まで行き、CMF Phone 2 proにもめちゃめちゃ惹かれたんですが、CMFはモノラルスピーカーなんですよねぇ。SunoやRiffusionで生成した曲を内蔵スピーカーでやたら再生している今日この頃、やっぱりステレオがいいなぁと。

で、悩みに悩んでarrows Alphaにしました。

「買おう!」「やっぱりやめとこう」を繰り返すのがこう、いい加減めんどくなってきて、「もういいや、買っちゃえ!」という気分だったんですよね。ははは。


【購入前に注目したポイント】

★比較的サイズがコンパクト★
 なるべく小さくて軽いのがいい。手ちっちゃいし、荷物多い民なのでそれでなくてもカバン重いし肩凝りも激しいので。

★ステレオスピーカー★
 これは前述の通り、内臓スピーカーで音楽鳴らすことが多いので。

★USB3.1★
 今どきはWi-FiやBluetoothでファイルを送ることが多いんでしょうが、私はPCとケーブルで繋いで画像や音楽ファイルをやり取りすることが多いので、そこでストレスを感じたくない。Pixel4aがUSB3.0なので、せっかく新しいスマホを買うのにUSB2.0に退化するのは嫌だった。

★大容量メモリとストレージ★
 メモリ12GB、ストレージ512GB。私はゲームしないので正直そんなには要らないんですが、SHV33の時にあまりにストレージかつかつですぐにまともに使えなくなってしまったのがトラウマで、余裕があるのはとても嬉しい。

★カメラの評判が割といい★
 スマホレビュアーさん達が揃って「arrowsにしては夜景もしっかり撮れる」「予想以上にカメラがちゃんとしてる」と高評価してらっしゃるので、そこは安心していいのかな~と。

★おサイフケータイ★
 pocoとか安いし良いなぁと思うものの、やっぱりおサイフケータイあった方が、ねぇ。

★ATOK ULTIASが入っている★
 私はIS03の頃からずーっと買い切りATOKにお世話になってきたんですが(参考記事→「さようなら&ありがとうAndroid版買い切りATOK」)、もしかして新しいスマホにはもう入れられないかもしれないので、その時の保険としてATOKが最初から入っていると嬉しかった。(とはいえ買い切りATOKとULTIASはけっこう別物でした。私はやっぱり買い切りATOKが好き)

※arrows alphaの詳しいスペックはこちら→FCNT公式サイト


【発売日Get!】

予約したのは発売の1週間ほど前でしたが、しっかり発売日(8月28日)に届きました。SIMフリー版を楽天市場のJoshinで購入。1,000円クーポンと雀の涙の楽天ポイントで87,000円弱。あー、無職にはお高い。Pixel4aは45,000円ぐらいでおサイフに優しかったなぁ。

Pixel4aとの大きさ比較。カバー付きPixel4aとカバーなしarrows Alphaだと幅と厚みはそんなに差がなく、縦だけ長い感じ。


Pixel4a本体は 69.4×144×8.2(㎜)、143g。
arrows Alphaは 72×156×8.8(㎜)、188g

カバー付きPixel4aは180gあるので、裸運用の場合縦が1センチ長いだけなんですが、カバー付けたらAlphaちゃん220gになっちゃってずっしり重い。重い……。

カバーはラスタバナナのストラップホール付きを購入。保護フィルムも同じくラスタバナナの高透明タイプ。どちらもFCNT公式さんからおすすめ認定されているものです。保護フィルム、かなりきれいに貼れたのに、すぐ剥がすことになってしまった、うう。


【付属90w充電器はかなり熱くなる】

データ移行の前にまずは充電、と思って付属の90w充電器で充電してたら充電器も本体もめっちゃ熱くなってビビりました。その旨すぐTwitterに書いたらFCNT公式さんから「大丈夫です!」と返信が。


その後数回充電しましたが、30%→80%まで(※電池長持ち充電設定にすると上限が80%になる)15分かからないくらいで終わるので、最初ほど熱くなりませんでした。充電速いし、「寝てる間に充電する」必要もない(寝る準備してる間に充電終わる)ので、発熱はそんなに気にしなくて良さそうです。

ちなみにPixel4aに付いてた18w充電器で充電してみたところ、本体は大丈夫だけど充電器がかなり熱くなってそれはそれでちょっと怖かった。

80%充電で、私の使い方だと2日もちます。残り30%でも「1日もつ」って出るので逆に充電タイミングが難しいです。


【Pixel4aからの移行はQRコードで】

付属の「クイックスタートガイド」には「移行の仕方」などは何も書いてありません。書いてあるのは防水&防塵に対する注意事項、充電の仕方、SIMカードの入れ方、そして電源の入れ方だけです。

え、それだけ!?

まぁ今どきは画面の指示に従う方が文章読むよりよっぽど速いでしょうけども。

電源入れると勝手に初期設定プロセスが立ち上がり、「移行したい端末でこのQRコードを読みとってください」と出て、Pixel4aで読みとると自動でGoogle垢やWi-Fi設定、アプリ等がコピーされます。SHV33からPixel4aへの移行時はケーブルを繋ぎましたが、今回はBluetooth。なので「データコピー完了まで残り2時間半」という表示が。

えー、そんなかかるの、その間いじれないの。

結局途中でなんかエラーが出て止まってて、音楽ファイルはひとつもコピーされず、画像ファイルも300枚以上コピーされていませんでした。なので後でPCと繋いでガーッとコピー。その方が速いのわかってるのでコピーするデータを最初に選択させてほしかったなぁ。


【昔の買い切りATOKもインストールされた】

Pixel4aにインストールされていてまだストアにあるアプリは移行時に勝手にインストールされるんですが、すでに提供が終了している昔の買い切りATOKも普通にインストールされました。apk引っ張ってきて入れようと思っていたのでこれは嬉しい誤算。

ジャストシステム公式FAQを確認すると、「ATOKを購入したGoogleアカウントと同じアカウントでご利用の場合に限り、Google Playから再ダウンロードが可能」なようです。ありがとうジャストシステム!!! 980円で何十年も使ってごめんよ!

「歌劇俳優名辞書」等も普通にインストール、辞書ファイルも移行してこれで入力はばっちり。arrows Alphaにプリインストールされている「ATOK ULTIAS」には拡張辞書を使う機能はありません。代わりにキーワードExpressが使えますが、これにはジャストID登録が必要。「話し言葉関西」などの方言モードが使えるのは良いと思ったけど、キーボードのUIが微妙に違うんですよねぇ。同じにしといてくれればいいのに。

ちなみにarrows Alpha、ATOK ULTIASだけでGboardは入っていませんでした。


【タッチ感が悪くてガラスフィルムに貼り替える】

買い切りATOKが使えるのでこれで文字入力もバッチリ!と思ったのもつかのま、なんかタッチの感覚が悪い。指が引っかかるような気がする。単に画面をスクロールするだけならそんなに気にならないけど、フリック入力の感覚がPixel4aとずいぶん違う。

ATOKのフリック感度はだいぶ高くして、アニメーション周りの設定も変更、「言語と入力」設定にある「ポインタ速度」というのも変えてみた(※これは外部マウス用の設定らしいのでたぶん関係ない)。でもやっぱりしっくり来ない。

Pixel4aにはガラスフィルムを貼っているのに、arrowsの方はPETフィルムだったので、それで触感違うのかなぁ、と思い、ガラスフィルムを買い直しました。今度はレイアウトにしてみた。

指滑りはやっぱりガラスの方がいい気はするし、貼り替えてからほぼ一週間、フリック操作時の引っかかりは気にならなくなりました。でもなんかPixel4aの方がヌルヌル動く感じがする……。

arrows Alpha、軽いタップだと反応してくれなくてタップし直すこともしばしば。そのくせ意図せずシュッと手が触れただけで反応したり、感度がいいのか悪いのかよくわからない。私のタップの癖とarrowsのタッチ特性が合ってないのかな。「Touchscreen Calibration」というアプリも試してみたけど、効果はあんまり感じられない。デフォルトでタッチ感度補正機能が入っていると良いのになぁ。


【レイアウトもラスタバナナもフィルムは画面よりだいぶ小さい】

arrows Alphaはなんと曲面ディスプレイで(それが嫌でMotorolaのEdgeシリーズを諦めていたのに)、レイアウトのフィルムもラスタバナナのフィルムも、ディスプレイ全面を保護してはくれません。「平面部分のみを保護」とちゃんと注意書きされていて、理解した上で購入したんだけど、予想以上にその「平面」がちっちゃくて。

フィルムの境界がかなり気になる。特にガラスフィルムは厚みがあるので、文字や画像の見え方が気になるのはもちろん、端の方をタップやスワイプする時にめちゃくちゃ「段差」を感じます。

タフさが売りのarrows Alpha、いっそ何も貼らずに裸運用すればいいんでしょうが、やっぱり買ってすぐ傷が入ったりしたら嫌ですもんねぇ。レイアウトもラスタバナナも、もう一回り(0.2㎜ぐらい)大きくても良いのでは……。


【ロック画面の時計がカスタマイズできない】

Android13のPixel4aではあのデカデカ時計か小さい時計かの二択でした。Android14以降のPixelでは色々と時計がカスタマイズできると聞いて楽しみにしていましたが、arrows Alphaではサイズも位置も変えられませんでした。

ってゆーか、ロック画面の壁紙設定プレビューではあのデカデカ時計が表示されているのに、実際には全然違う時計で……さすがにこれは詐欺じゃないかと思うんですけども。


「CO2削減/歩数の進捗表示」をオフにしても歩数だけは表示され続けるのも謎。今後のアップデートで時計の位置ぐらいは変更できるようになってほしい

今どきは指紋認証・顔認証ですぐホーム画面が表示されるので、ロック画面に凝る人は少ないと思われてるんでしょうか? 私は時間を確認するのによくロック画面を見るんですが。あと、ロック画面上の通知が小さなアイコンだけというのもわかりにくい。タップすれば詳細が出るけど、それこそタップするぐらいならロック解除するよね、みたいな……。

Pixel4aの時は画面消灯から1タップで点灯できたのが2タップ必要なのもちょっとストレスです。それだとマジで指紋認証の方が速いもんな。


【レコーダーアプリが入ってない】

「ボイスメモ」とか「ボイスレコーダー」に相当するアプリが入っていませんでした。Pixel4aはもちろん、その前のSHV33やIS17SHにも入っていたので、「スマホにはデフォで入っているもの」と思っていたのに。音楽生成AI絡みで鼻歌録ったり、そこそこ重宝していたのになぁ。

一応「FASTメモ」という独自アプリで音声メモを録音できるんですが、WAV形式のみ、上限1分。しかも「FASTメモ」からしか開けない。「FASTメモ」から「Files」経由で共有はできるけど、「Files」から直接表示することはできない(見えるフォルダに保存されてない)。

さらにこの「FASTメモ」、テキストメモの場合は共有はおろか削除もできない感じなんですけど……なんだこれ。こちらの記事によると、「arrows 1台をメインに使い続けているユーザーには、これらの機能を愛用している人が多く、これらがあるから選んでくれているという人も多いそうで、やめるわけにはいかないのだそう」。いや、別にやめる必要はないけど、削除ぐらいはできた方が良くない? 見えるフォルダに保存すれば良くない???


【着メロ設定がやりにくい】

私はアプリごとに通知音変えたりするのが大好きなんですけど、着メロ設定時にファイラーが開かず、「アルバム」「アーティスト」「通知音」から選択するようになっていて、例えば「アルバム」を選ぶと端末内の音楽ファイルのアルバム名が縦にずらずらーっと並び、そこから目的の曲が入っているアルバムを選んで曲にたどり着く仕様。音楽ファイルを山盛り入れていると、なかなか骨が折れる。

「通知音」にはプリセットされた音源が入っていますが、数がすごく少ない。Pixelちゃんにはデフォで100曲ぐらい入ってたので、選択肢が物足りない、寂しい。


【デフォルトのランチャーが貧弱】

Pixelランチャーもできることが少なくて貧弱でしたが、arrowsデフォルトはグリッド数すら変えられない。アプリドロワーに「最近使った項目」も出てこないし。

その代わり(?)「スライドインランチャー」という機能があって、よく使うアプリを登録しておけば、画面端をスワイプするだけで表示することができます。ホーム画面だけでなく、アプリを開いている状態でいつでも利用できる。しかも8個×4ランチャーを右端左端に好きに割り当てることができます。

慣れればとても便利そうなんだけど、画面の端には例の「段差」があるので、スライドそのものがけっこう難しかったり。あと、登録できるのはいわゆるネイティブアプリだけで、PWAにして使ってるものは割り当てられない。ChromeでPWAにしたものはネイティブアプリ扱いされるけど、Chromeは拡張機能が使えない。拡張機能込みでFirefoxでPWAにしてるTwitterやNostrクライアントはランチャーに登録できない。

惜しい。
惜しいなぁ。

指紋ごとに起動アプリを割り当てる機能もありますが、どの指にどのアプリを割り当てたか覚えられないし、いちいち考えて指を当てるのも面倒なので使ってみていません。


【Dolby Atmos搭載、イヤホンジャック非搭載】

内蔵スピーカーの音は普通。すごく良くもないけど悪くもない。ボリュームは大きめ。Dolby Atmosで音質を調整することができる。

イヤホンジャックは付いてないので有線イヤホンを使うためには変換アダプタが必要。どれがいいかわからないのでBUFFALOのやつを買ってみました。問題なく使えていますが、手持ちのイヤホンがL字プラグなので、繋ぐと妙な感じに。自律神経測定センサーの代わりにイヤホンジャックが付いてた方が100倍嬉しかったなぁ。


【ごめんね、去年の人とまた比べている】

ここまで褒めた箇所がない気がしますが……何せ丸5年もPixel4aを使っていたので、Pixelの使い勝手に慣れすぎてて、「あれも違う」「これも違う」ってなってしまうんですよねぇ。Pixelに変えた当初は「おまえを消す方法」をググったぐらいだった「at a Glance」もいざなくなると寂しくて。

あんなに「コンパクトがいい」と思っていたのに、arrows Alphaをいじった後にPixel4a使うと「画面狭っ!」ってなるので、他の使い勝手にもそのうち慣れてくるでしょうが。

QRの読み込みは爆速だし、Pixel4aより速いと感じる場面はもちろんあるけど、SHV33からPixelに変えた時ほどの劇的な進化はあんまり感じられなくて、逆にPixel4aすごいな、って改めて感心しています。未だバッテリーも1日もつし、SNSとブラウザ、音楽再生ぐらいならまったくストレスなく動くので。

あー、そうそう、Pixel4aは5G非対応だったので、arrows Alphaになって初めて「5G」表示を見ました。こんな僻地にも5Gが吹いていたのねぇ。

嬉しがって5G(某スーパーの店内)でスピードテストしてみたら、4G(自宅内)より遅かったけども。


ちなみにSIMはUQです。2025/09/09現在、UQ公式サイトの動作確認端末には掲載されていませんが、問題なく使えています。「5Gオート」「4G」みたいな設定は見つけられていない。


カメラはまだたいして使ってないので、また別記事で。とりあえずシャッター音はけっこう大きいです。