※以下ネタバレ続出。これから映画を
見る方はご注意ください。
ちなみに『ZⅠ〜星を継ぐ者〜』の
感想はこちら


一夜明けたわけですが。
まだ、興奮が冷めてません。
昨夜、アクセス障害でごたごたした
こともあって、すごーく眠かったのに
寝つけなかった……。

すごく、疲れたんですよ、映画見て。
相変わらずすごくめまぐるしい展開で、
一瞬も気を抜けないし、エゥーゴと
ティターンズの対立だけでも難しいのに、
シロッコが出て、ハマーンまで出てくると、
もう私の頭では理解できない。
高度な政治的取り引きを噛み砕く間も
なく、もうみんな戦ってるし。
あれ〜、これはZだっけ、いや、マークⅡ?
機体が入り乱れるとその判別にもエネルギー
を使う。

それに最後のシロッコを倒す場面では
一緒に私も宇宙まで意識を飛ばしちゃった
んで、ほんとに見終わったらぐったり。

でも良かったです。
同世代らしきおじさんのグループが、
終わった瞬間、「良かったね、ファ」って。

テレビシリーズではご存知の通り、
シロッコを倒したカミーユは
「私だけが死ぬわけがない、
きさまの心も一緒に連れて行く」
というシロッコの執念で心を失って
しまい、それからずっとファは『ZZ』
でもカミーユの看病をし続けるわけで……。

あのラストは衝撃だったもんね。
えええええええっっっっっっっ!!!!!
がんばって戦った結果がこれなの!?
こんなことって、こんなことって……。
蒼い空のバカヤロー、みたいな。

史上稀に見る可哀想なヒーロー、カミーユ。
そして気の毒なヒロイン、ファ。

「誰も知らないラスト」と言うからには、
あのラストが変わるのは明白で、
変えるからにはそりゃハッピーエンド
に決まってる。じゃなかったら作り直す
意味ないじゃん!

というわけで、
カミーユは大丈夫でした。
ああ。
ほんと、良かった。
ファが「大丈夫なの、カミーユ!?」
を連発するのは、テレビシリーズへの
あてつけだと思いますが。

私、アニメディアの付録だった最終話
のシナリオを後生大事に持ってるんだ
けど、セリフとかだいぶ変わってた。
シロッコを倒す時に、エマやレコワ
やフォウの意識が出てくるのも、
より明確になってて。

ちょっとイデオンっぽかったかな。
みんなの想いでイデが発動したぞ、
ってふうに『Z』が発動してた。
「Zはそういう機体なのよ」って、どう
やったらそんな機体が造れるんだろう…。

でも、奇跡を起こすのは
神様でも魔法でもない、
人の心、想いの力なんだ

っていうのがすごくね。
なんか、自然に涙出てきた。
カミーユが大丈夫だったから、ほっと
してよけい泣けたし。

でもそうだよね。みんなの力で
シロッコを倒したんだから、
みんながカミーユを守れないわけない。

…しかし見事に女の子ばっかり
だったな。男の子、カツだけ。
シロッコに向かってカミーユが言う
セリフも、「女たちのところへ帰れ!」
だったし。

男性の皆さん、女の子に冷たくすると
いざという時守ってもらえませんよ。

それで最後、「戦闘は終わったみたいだ」
って言って地上のアムロたちがちょろっと
出てくるんだけど。

セイラさんが
出てくるのよ!!!!!

思わず叫びそうになっちゃった。
「うわっ、セイラさん!」って。
あれはすごいファンサービスだった。
声もちゃんと井上遙さんなんだよぉ。
ああ、うるうる。
さらに泣ける。

その後また宇宙になって、
ファとカミーユの抱擁があって、
(ここで『Love Letter』)
クレジットは太陽系から銀河へ。

ああ、生きててよかった。
『ガンダム』のある国に生まれて、
もっとも多感な時期にファーストと
『Z』を見られて、そして今また
『Z』に逢えて。

『Ⅰ』と『Ⅲ』はもう1回見たい!
いや、もうなんべんでも見たいです。
(DVD高すぎ……。勢いでサントラ
注文しちゃったけど)

富野監督、スタッフの皆さん、
ありがとうございました。


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