桜の名所五月山公園には
日本一小さい動物園がありまして。

ウォンバットがいます。

1990年にオーストラリアの姉妹都市
から送られたウォンバットは、
今や五月山のシンボルであるらしく、
商店街の飾りもウォンバット、ベンチ
にもポストにもウォンバットがくっつ
いています。

私が小さい頃は鹿と羊とお猿さんぐらい
しかいませんでしたが……。
いや、でも沿革を見ると1967年に
ワラビーが来た、と書いてあるな。
ということは、私が生まれる前から
もうワラビーがいたんだねぇ。
そういえば子どもの頃、
「五月山にはカンガルーがいる」と
思ってたような。
ワラビーとカンガルーは……違う種
だよね??

とにかく「ただ」なので、五月山に
行けば当たり前のようにぶらっと
訪れる動物園。
先日は珍しくウォンバットが動き
回っていて(夜行傾向が強く、昼間は
じっとしてることが多い)、可愛い
姿を写真に収めることができました。
可愛いといってもこのワイン君は
もう17歳ぐらいなので、人間でいえば
けっこう年なんじゃないかと思うん
だけど……。
何年ぐらい生きるものなのかな。



ワラビーも子どもがいて、可愛かった。
でかい鳥、エミュー。
お客さんから鹿せんべいをもらって
食べていた。
2頭のうち1頭は、今はなき宝塚の
動物園から来たものなのだとか。

ああ、こんなところで。

宝塚ファミリーランドの動物園も
子どもの頃から何十回と遊びに
行ったところで、閉園と聞いた時は
すごくショックだった。

そういう意味では、「入園無料」で
こうして続いている五月山動物園
ってすごいな。
入園者が増加していると聞くと
別に関係者でもないのに嬉しい。

人も駅もお店も、色々なものが
変わっていく。実家の父や母以外には、
子どもの頃の話をできる相手もなくて。
いつか写真の中の景色を一人で懐かしむ
しかない時が来るのだろうと思う。

だから。
五月山が変わらずそこにあって、
動物園がずっと頑張っててくれるのが
とても嬉しい。

(五月山動物園のサイトはこちら。)