ずっと目の不調を訴えていた実家の母が、いよいよ来月後半手術することになった。
白内障とか緑内障という、よく聞く病気ではなくて、なんとかいう、ちょっと珍しい病気らしい(なので病名が覚えられない)。

父は父で、ちょっと珍しい血液癌にかかっているので。
「どーして私らばっかりこんな目に……。何も悪いことしてへんのに!」と母が嘆いていた。

確かに父も母も苦労人、若い頃から真面目にこつこつやってきた人なので(まぁ宝塚や野球の追っかけはしてますが)、「なぜこんな厄介な病気に」という気持ちはよくわかるし、娘としてももちろん辛い。

でも、もし悪い人しか病気や事故に遭わないとしたら、世の中とっくの昔にいい人だらけになっているはず。
色んな難病にかかっている人がみんな悪人だったらすごいことである。

大体、「じゃあ厄介な病気じゃなくて、普通の癌だったらいいのか?」って話にもなるしな……。

お酒や煙草のせいで肝臓癌や肺癌になるのならまだ納得できる、というところか。
でも同じだけ酒を呑んで煙草を吸ってても病気になる人とならない人がいるわけだし、ものすごく健康に気を使って体はどうもなくても事故で呆気なく死ぬ人だっているだろう。

まぁ、つまりは運というか。

色んな健康法とか食事とか、それがまったく無駄とか、「意味がない」わけではないだろうけど、でも最終的に「難病や事故に降りかかられる」というのは、やっぱりもう「運命」というか、「それがなぜ私なのか」に答えはないし、意味もないんだろう、という気がする。

なんとかして納得したいから、「前世の業」とか宗教とか、出てくるんだろうけども。