私は家でパソコンを使ってデータ入力の内職をやっているのだが。
ここ数日は「アンケート集計」で、ひたすらテンキーを打ち続けている。「普通の文章より変換しなくていいだけ楽でしょ」と事務所は言うが、その分単調だし量が多いから右手が腱鞘炎になる。

テンキーの、それも「1〜5」と「Enter」しか使わないので、まったく手元は見ずに、ほとんど画面も見ずに、紙だけ見て打っている。
我ながら、かなりのスピード。
「1〜5」のうちでも、多い値は決まってるから、連続して「2」ばっかりとか「3」ばっかり打っている。何回打っているかは数えていない。下手に頭で考えようとするとよけい間違える。

目と指が直結しているようで面白い。

野球選手がボールを打つ時に、「ボールのスピードから考えて、“見てから考えてたら打てない”」という話があって、「そうか、私の指反射もイチロー並か」などとバカなことを考えて単調な作業を紛らわしている。
(↑こーゆーいらんことを考えていると打ち間違えるわけだが)

内職だから、腱鞘炎になるぐらいがーっと打ってもたいした金にはならない。時給にして500円あるだろうか、というぐらいなもの。
スーパーのレジ打ちの方がよほど儲かるだろう。
でも誰かがやらなかったらアンケートは集計されない。
儲からなくても仕事は仕事。

誰かがどこかで地道な仕事を黙々とこなしているからこそ世の中は回っているのだ。
働いている皆さんに感謝。