「女は子どもを産む機械」発言でややこしいことになっている柳沢大臣、またも「子ども二人が健全」などと言ってしまったらしいが、とりあえず今日から国会審議は再開したらしい。

まぁ柳沢氏の年齢を考えると、そういう考えでもしょうがないだろうな、とは思う。
柳沢氏と私の実父、義父はだいたい同世代で、我が家には義父の母が96歳で健在なわけだが、彼女は子どもを7人産んでいる。義母の母はもう一回り若くて、子どもは6人。

どちらも「一人頭でがんばった」人達。

戦中・戦後に産んでいるわけで、もちろん生活は楽ではなかったろう。今のことはもうほとんど理解していない義祖母も、昔のことはよく覚えているので、「いかに大変だったか」という話を時々する。
思わず、「そんなに大変だったら7人も産まなきゃいいじゃん」とツッコミを入れたくなるが、今更そんなことを言っても仕方がない。

柳沢氏が何人兄弟か知らないけど、「子だくさん」が当たり前の時代に育ったのは確かだろうし、そーゆー時代の母親というものは、夜なべをして髪を振り乱して爪に火をともして貧乏でもなんでも子どもを育てたんだろうから、「育児にはお金がかかるから産めない」とか、「父親が非協力的だから育てられない」とかいう話は、きっと全然ぴんと来ないだろう。

だから、別に柳沢氏の発言には呆れないが、それを容認してしまう安倍さんには呆れる。誰かの失言を突くことでしか与党に対せない野党にも。

柳沢氏は辞めないまま、参院選でもやっぱり与党が勝つのだろうか。