観てきた!
今日が給食最後の日だったので、ヨガをさぼってまで観てきた。こーゆー春休みとか夏休みとかに公開するのはホント、やめてほしい。今度『蟲師』はいつ見に行けばいいのだ。

それはともかく。
『アンフェア』である。

面白かった。
でも何も言えない。
言ったら全部ネタバレになってしまう。
こーゆーミステリーの映画で、しかも誰が犯人なのかさっぱりわからず、どんでん返しにつぐどんでん返しで観客に「えーっ!!」と言わせることをウリにしているお話では、ほんのわずかのコメントでも何がしかのヒントを与えることになってしまう。

ああ、でも言いたい(笑)。

最後が、「えーっ、まだ続くのーっ!?」って感じでした。
これぐらいは言ってもいいよね。
あと、ミオちゃんが今回も健気だったな、ってこととか。
ホントに、雪平をお母さんに持つって、大変だよね。毎回毎回怖くて大変な目に遭っちゃって。

でもお母さんのこと大好きだし、信じてるし、お母さんの生き方をちゃんと認めてる。

すごいよねぇ。

もし私だったら、と考える。
たとえそれが正義のためでも、家族や恋人の危険を覚悟してまで貫けるだろうか。
貫く相手を、許せるだろうか。

そもそも、何が正義なのか。

2時間ドラマのように、最後で絶壁を背に名探偵が事の次第を全部解説してくれたりはしないので、「えーっと、結局誰が犯人で、どーゆー事件だったんだっけ?」というのは自分で考えなきゃならない。
「あのセリフはどーゆー意味だったんだ?」
「あれとあれはどー繋がるんだ?」
「まだ続きがあるとしたら一体……???」

「わかるように“解答編”を作ってください」と言いたくなるけど、実際に、世の中で起きる色々なことはそうそう単純に図式化されたり説明されたりするもんじゃないし、「こうだったからこうなった」と思われていることでも、表に出ない誰かの関与とか、そーゆーつもりはなかったけど手助けしてしまった人とかいるのかもしれない。
協力して事態を進めているつもりでも、それぞれの思惑はまた違ったところにあったりするのがむしろ普通かもしれないのだ。

うん、面白かったけど、やっぱり安藤がいないのは寂しい。テレビの時の、「次はどーなるんだーーっ!早く来週になってくれーーーっ!!!」という、連続ドラマならではの醍醐味も、映画では味わえない。
それに、雪平との関係で言っても、やっぱり「安藤、なんでおまえなんだよぉ」という衝撃というか悲哀も、安藤以外では薄い。

それこそ「実はミオちゃんが犯人」ぐらい衝撃でないと(笑)。

もし続きをやるならまたテレビでやってほしいな。