美輪明宏さんネタの次の記事が相撲ネタっていうのも我ながらすごいと思うけれども。
「強烈な自負心」ということでは人後に落ちない横綱、朝青龍。

初黒星を喫してしまった。
嗚呼。

そりゃ横綱だって人の子、負ける時だってありますわな。
先場所なんて初日からいきなり2連敗だったんだからね。
だからこそ今場所は初日から気合いが違って「強い横綱」をアピールする相撲だったのに。

ああ、何を焦ってしまったの、朝青龍。

今場所は長く上位陣が安泰で番狂わせがなかったので(ある意味それが一番の“番狂わせ”でもあるが)、ここまで相撲ネタなしで来た。
10日目にしてついに綱取りを賭ける白鵬が単独トップ。
他の大関陣はやっぱり2敗、3敗となってしまった。
1人横綱時代があまりにも長く続いているので、ここらで何としても白鵬を横綱にしなければ、という思惑があるのだろうか。

それじゃ疑惑通り八百長だけど……。

昨日の朝青龍の悔しがりようから見て、まぁそんなことはないだろう。
花道に飛んでいた座布団けっ飛ばしてたもんね。
また横審に「品位がない」って言われちゃうよ。
でもそれぐらい悔しいんだよ。
勝っても負けても表情を変えないってのも可愛げがないでしょう。

昔、貴乃花(二代目)が勝っても全然嬉しそうな顔をしなくて、引退直後だったか解説席に座った時に、「勝って喜ぶのは負けた相手に失礼だから」とか言っていた。
「勝って奢らず、負けて……」何だっけ???
まぁとにかくそれが相撲の美学だ、みたいなことを言っていたと思う。
そのくせ土俵外では兄弟で泥仕合かよ、と思ったりもしたのだが。

「待った」が認められなかったからと言って礼もせずに下がっていった露鵬みたいなのはホントに「品位がない」けど、感情を顔に出すぐらいはねぇ。

それに朝青龍にとっての“美学”はきっと「絶対勝つ!」ってことだろう。
強烈な自負心は、それに相応しい実力がなければただのバカだ。「稽古しない」とか色々言われてるけど、いくら他が弱いからって何の努力もなしに横綱の地位を守れるわけもないし。

「自信過剰だがそれだけのことはやってのける」って、『星へ行く船』(by新井素子)の太一郎さんだよな。
「本物の強さとは……自信だ」というのは『やじきた学園道中記』(by市東亮子)の雪也くんのセリフ。

そうだ、自信のない男なんてクズだ!
(おお、言っちゃったぞ)

相撲の話なんだかなんだかわかんなくなっちゃったけど、「強烈な自負と美意識」(と、もちろんそれに見合うだけの実力)を持った人間に惹かれる、という意味で私の朝青龍びいきにもちゃんと一貫性があるのだった。

ああ、嬉しい(笑)。

がんばれ横綱、絶対優勝だっ!!!!!