an-an様のblogで尾崎豊の記事を読んで、このblogのコメントでもan-an様と尾崎に関して話しているうちに、なぜか尾崎ではなく渡辺美里を聞きたくなってしまった。

なんか、『シェリー』を頭の中で熱唱したら、次に『10years』が出てきてん。

高校生の時、尾崎と同じくらいよく聞いていた渡辺美里。特にファーストアルバムの『eyes』はヘビーローテーションだった。
当時、私は「自分の部屋」というものを持っていなかった。
だから、尾崎の『回帰線』とか美里の『eyes』を聞くと、今はもうない昔の自分ちのリビングを思い出す。
私物化していたダブルカセットのステレオデッキ。
そのそばでごろごろ寝っ転がりながら聞いていた自分。

『18才のライブ』とか『死んでるみたいに生きたくない』とか……いかにも当時の私が好きそうな歌や(笑)。
同じ青春の歌でも破滅的な尾崎に反して、美里のは肯定的。両方聞いてバランスを取ってたのかな?
ほぼ同時期に聖飢魔�にもハマってるけど……。

で。
『10years』だ。
この曲の時はもう大学生になっていたはず。
「時の速さについていけずに
 夢だけが両手からこぼれ落ちたよ」
という歌詞に涙したものだった。
美里本人の作詞だけど、この詞は完璧やなぁ、と思う。いつ聞いても、やっぱり泣きそうになる。

「あれから10年も」どころかもう「20年」なのに、なぜ今聞いても同じ感慨を持ってしまうんだろう。
成長してないのか、私……。

「あれから10年も
 この先10年も」

「あれから20年も
 この先20年も」
になって、この先20年経ったらもう60やねんけど、相変わらず私はきれいなお兄さんの話とか書いて喜んでるのかなぁ。
どーゆー婆さんだよ?って思うけど、ある意味楽しい人生だよな。

今週末にはお盆恒例「NHK思い出のメロディー」がある。私らの世代が60になる頃には、あの番組で美里が『My Revolution』とか歌っているんだろうか。
それとも「思い出のメロディー」なんて番組は成り立たなくなっているかな。

この先、私には何年の時間が残されているだろう。
たいせつなものが何か、いつか見つけられるだろうか。