……2場所連続出場停止という処分が出て、「精神安定剤服用」などという報道も出ている朝青龍……。
復活優勝をあんなに喜んだすぐ後だというのになぁ。

「即廃業」という措置でなかったのが良かったのか悪かったのか。結果的には同じことになるのではないかという危惧が拭えない(ため息)。

朝青龍びいきの私としては、まぁ今回の「サッカー事件」については「懲りないなぁ、もう」という感じで、「バカな子ほど可愛い」みたいな部分もなくはない。
だってねぇ、二言目には「品格」「品格」って朝青龍だけが飛び抜けて素行が悪いように言われるけどさ、「平成の大横綱」だったはずの貴乃花だって現役後にはあのていたらくだよ。泥仕合の相手の若乃花だって横綱だったわけだし、貴乃花のあのみっともないまでの「連続休場」を認めたのも相撲協会でしょう。
何が「感動した!」だよ、バカ野郎、みたいな(笑)。

朝青龍の不幸は、つまりは範となる横綱を持てなかったことにあるんじゃないだろうか。
彼の前に尊敬できる現役の横綱はいなくて、「親方」という「上の立場」ではなく、「同じ立場」で諫めてくれる相手もいない。みんな彼よりランクが下なんだからしょうがないよね。いくら「先輩だから敬え」って言われてもさ、自分のが断然強くて「上」なんだからさ。

「心技体」の「心」の育成をなおざりにしたと言っても、そこを撓めたら「横綱・朝青龍」は生まれなかったかも、という話もあるわけだからなぁ。
正直日本人横綱が出てこないのは、「心」が「小粒」だからでしょ。そりゃもちろん、「土俵の中で結果を出せば後は何やってもいい」ってことはないんだけどさぁ。
旧態依然の相撲界がそんなに偉いのか?ぐらいは、言いたいだろうなぁ、朝青龍。

奥さんも子どももモンゴルに帰っている中でのこの生き地獄(……もし奥さんが日本人だったらなんか状況が違っただろうか……)。
朝青龍に明るい明日はあるのかしらん。