昨日、最終回までの3話を一気に見ました、『地球へ…』。
途中あまり面白いと思えず、「見るのがめんどーだなぁ」という気もしてましたが、最後の3話は良かったです。
ついつい泣いてしまいました。
ははは。
何と言ってもマツカが死んじゃう回「暮れる命」がねぇ。
やっぱりこのお話はマツカよねぇ。

キースがサムの死を哀しんでいることを知って、「キースについてきてよかった」と思うマツカ。
「ぼくが死んだら哀しんでくれますか?」と思うマツカ。
キースの危機に能力を爆発させるマツカ。
キースを助けるために我が身を犠牲にするマツカ……。

生死の淵をさ迷うキースの前に、サムが現れシロエが現れ。
死へと沈んでいくキースを最後に助けてくれるのはやっぱりマツカで。
「捕まえましたよ、キース。ぼくがあなたを死なせはしない」

で、息を吹き返したキースは隣で倒れてる無惨なマツカの姿に気づくんだよね。
「マツカ!」
しかもマツカの手がなにげにキースの手に添えられててさ。
「マツカ!マツカっ!!」
……哀しんで、くれた。
つーとマツカの眼から涙がひとすじこぼれ落ちて、その眼をキースが閉じてやって。

うわ〜ん。
泣けるよ〜〜〜〜〜。

良かったねぇ、マツカ。
報われたねぇ。
もちろん、たとえ報われなくても、マツカはキースを助けたんだろうけれども。

次の回で、疲れたキースが執務室の椅子に腰を下ろして、
「コーヒーを頼む、マツカ」と言ってしまう。
もうマツカはいないのに。

ああ、思い出すだけで泣けるわ。
人が死ぬのって、死んだ時が哀しいのはもちろんだけど、あーゆーふうに日常のなにげないシーンで、いるべきはずの人がそこにいないことに気づくのが、しみじみと哀しいんだよね。
ああ、もう本当に、どこにもいないんだなぁ、ってその不在を噛みしめなくちゃならないのが。

最後にキースが「生まれて初めて自分のしたいように」して、ミュウを助け、地球を助けるわけだけど、それってマツカがいてこその行動でしょう。
「これでサムとマツカに顔を合わせることができる」とキース本人も言ってたし(ちょっと、このセリフは直截にすぎて、キースらしくなかったけど。もうちょっと最後まで強がってもいいのに(笑))。

地球を救ったのはマツカなのよ!(力説)

あと最終回ではマードック大佐がおいしいとこどりでしたね。あの人、最初から面白い役所だったけど、「若造ばかりにカッコイイ真似はさせん!」ってねぇ。
しかも美人の恋人付きで。
キースもジョミーも恋人いーひんかったのに、なぜあんただけ(笑)。

そうなのよねぇ。ヒロインがいないのよねぇ。
フィシスはジョミーよりブルーの方の恋人でしょ。
キースの心の恋人はサムとマツカやもんねぇ。
(美青年にはやはり美少女より美少年が合うのだわ♪ 強面キースと優美系マツカのツーショットは実に麗しかった)

実のところキースよりジョミーの方がさらに孤独よね。
まぁトォニィには異常なほど慕われてたけど……。

人間のキースとミュウのマツカ。
個人として出逢えば友だちにもなれるのに、民族とか人種とか国家が絡んでくると憎み合い、闘わなければならなくなる。
人間とミュウと、どちらか一方だけを存続させるのではなくて、手を取り合って共存していこう、という最後。

アニメの中の夢物語には終わらぬように……。

にしても。
やっぱりマツカよねぇ(くどい)。