さっき、見終わりました、最終回。
1時間ちょっと遅れで、ビデオで見た。
先週のは昨日見たばかり……。
信繁くん、好きだったな。
若い時からずっと好きだった。
いい弟だよなぁ。
役者さんの顔も声も好みだったわ。

久しぶりに大河ドラマを1年間ずっと見て、20年という時間の人々の生き様を追って、なんかこう、ほーっと息をつくような、そんな感じ。
ビデオ見終わったらほんとは違うことしようと思ってたけど、ついつい感想を書きたくなってしまった。

『風林火山』、面白いドラマだったと思う。
由布姫が出てきてからの勘助自体にはあんまり共感できなかったけど、脇のドラマがすごーく面白かった。
信繁くん然り、小山田さん然り、伝兵衛と葉月とか、真田夫妻、平蔵とヒサ……。
最後、伝兵衛が死ななくて良かったな、と思ったもん。
せっかくいい女房もらったばっかりだもんねぇ。勘助の道連れになったりしたら可哀想だ。
相木さんも死ななくて良かった。
武田側で一番好きなキャラクターは相木さんよ(笑)。

平蔵も、死にそうに見えて「そうか、ここでおふくか!」という心憎い演出。
「最後は葛笠村に収束する」と脚本家の方がサイトに書いていたけど、太吉も伝兵衛も平蔵も死なず、最後にミツの台詞で締める。
ふっ、由布姫がなんぼのもんじゃい。
この話のヒロインはミツよ!(爆)
あ、でも最後の方のヒロイン(?)リツもけっこう好きだった。女性陣、楽しかったな、みんな。今川のあの尼さんも最高だった。藤村志保さん、素敵よねぇ。

それにしても、あれだけ累々たる死体の山を築いて「雌雄は決まらなかった」って……。
宇佐美さんが勘助に「愚か者! 一国を滅ぼしてまで、何のために戦うのか?」と言って、勘助が「生きるために。大切なお方のために」というふうに答えた。
そりゃ勘助はいいよ。勘助は戦で死んで本望でしょう。でもあんたの「生きるため」のせいでどんだけ下っ端死んでんだ、っていうのよね。
戦国時代の武将なんてみんなそうだろうけど、川中島の激戦を見ていて、「一体なんだってみんな殺されなきゃならないんだろう。みんな一人一人に家族がいて、それぞれの人生があるのに」って思ってしまった。
謙信だって、「この乱世を終わらせるため」という大義があるにしても、簡単には退かずに人死にを増やしていたし。

勘助が宇佐美の言うことを聞かずにばんばん敵を斬ってるのを見て、「一体あんたに何の権利があるんだ?」と思ってしまった。
平時に人を斬れば人殺し、戦場で斬れば英雄……。

そういえば、勘助がどんどんと矢を受け、死に近づいている時、謙信が馬を止めてじっと見てる、という描写だった。勘助の幻覚ではないんでしょう? 謙信、人が悪くない?(笑) 死ぬの、見届けてたのか……?