宝塚歌劇の音楽配信「TCAミュージック」で、懐かしの月組公演『天使の微笑 悪魔の涙』の楽曲が配信されています♪

全12曲で1200円。

つい、ダウンロードしてしまいました。

ああ、こんなことしてるから常に金欠なのよね。

でもやっぱり、これは聴きたかった。

今はマリー・アントワネットだったりエリザベートだったりするカナメさん(涼風真世)がメフィストフェレスに扮し、その人気を不動のものにした(?)記念すべき作品。

退団直前のバウ公演では、このメフィストを主役にしたような『ロスト・エンジェル』(だったかな?)という作品も上演されています。

「カナメさんのメフィストがもう一度見たい!」というファンの要望が多かったんでしょうね。残念ながら私はチケットが手に入らず、生では見ていませんが……。

んで。

『天使の微笑 悪魔の涙』です。

1989年の作品。

カナメさんは2月に『赤と黒』をやり、秋に星組へのゲスト出演でオスカルをやり(私の中ではこのカナメ・オスカルによるフェルゼンとマリーアントワネット編がベストの「ベルばら」である)、そして冬にこのメフィスト。

まさに絶頂期ですね。

この時期カナメさんは2番手で、トップはウタコさん(剣幸)ですけれども。

大体男役は2番手時代の方が役がおいしいので(笑)。

まぁカナメさんはトップになってからも『PUCK』や『銀の狼』といった素敵な役に恵まれていますが、このメフィストはやっぱり「カナメさんならでは」だし、カナメさんの魅力はこーゆー「ヤバい美青年」の時に最大限に発揮されると思う。

もう、ホントに「少女マンガから抜け出したような」という表現がぴったりの、「生身でこんな人がいるのか!?」みたいな美青年ぶりでしたからねぇ。

しかもヤバい。黒い(爆)。

「♪翼をなくした堕天使を 人は悪魔と呼ぶ
 心をなくした人間を 悪魔はなんと呼べばいい~♪」(「悪魔の涙」)

最高ですよ、この曲。

ドスの利いた歌いっぷりで。

この人が今じゃエリザベートですから……。トートや黒天使じゃないのよね。不思議だわ。


それに。

カナメさんだけじゃなく、ウタコさんの歌も、ミミちゃん(こだま愛)の歌も、ホントに良いのよねぇ。

ウタコさんとミミちゃんがツートップだった時の月組、大好きだった。

『大いなる遺産』も配信されるといいのにな。

あれは音楽がホントに素晴らしかったから。

TCAミュージックって、やっぱり最近の舞台のものがほとんどなので、こーゆー昔の作品はたまぁにしか出てこない。

『銀の狼』と『PUCK』は配信されてるんだけど、『PUCK』は3曲だけやし。なんで……?


『天使の微笑 悪魔の涙』の時、3番手に位置していた天海祐希は出ていなかった。

海外公演に行っていたのだ。

この海外公演組が「凱旋公演」のようにして行ったのが、この間美輪さんの話のついでにちょろっと書いた『シャンテ・シャンテ・シャンテ』だったはず。

私は天海祐希が好きではなかったので、彼女の代わりにノンちゃん(久世星佳)が大きな役をもらっていた、という意味でもこの作品が好き(笑)。

まさに「わが青春の宝塚」時代です。

ああ、タイムスリップしてもう一度あの舞台が生で見られたら……。