昨日の毎日放送『ちちんぷいぷい』で、「定額給付金の予算予定額である2兆円があったらこんなことができるで~」というのをやっていた。

公立学校の給食が6年分ぐらいただにできるとか、いくつか例が挙がったあと、石田さんがおススメしてくれたのが次の2案。

・全国の公立病院の赤字をチャラにする。

 ちょうど、赤字分は1兆8000億円ぐらいなのだそうだ。全部チャラにしても少し余るから、そのお金で全国の幼稚園から高校までにAEDを配備する。

 なんと素晴らしい案でしょうか。

 赤字のために存続が危ぶまれている「地方の中核病院」というのはいっぱいある(らしい)。「たらい回し」が増えるどころか、そもそも地域に病院がない、っていう事態がひたひたと迫ってきている。

 同じ公的資金を投入するなら民間企業の銀行より公立病院のがずっとええんちゃうの、と思うけど、そーゆー発想、国にはないやろなぁ。きっと「地方分権だから」と言ってお金出してくんないんだ。しくしく。

・全国の公立小・中学校の耐震化工事を進める。

 これは、2兆円ではちょっと足りないのだそうだ。

 それでも、「ちちんぷいぷい」試算で耐震工事が必要な学校の80%ぐらいが2兆円でまかなえるらしい。

 ちなみに今年の国の「学校耐震化」予算は1150億円とか言っていた(違うかもしれないが、大体そんなもんだった)。

 毎年1150億円ずつだと、全部終わるのに20年以上かかるんじゃないの!?

 その間になんかあったらどーすんだろう。子どもたちの命がかかってるのに。

 学校って、災害時の避難場所だったりもするのに。

 うちの子の学校は建て替えが決まっているけれど、でもまだ数年は現在の校舎のままで、あそこに避難するぐらいなら絶対自分ちの方が安全だと思う。

 そーゆーところで、子ども達は毎日何時間も過ごしている。

 これ、是非やってほしいと思うけどなぁ。


自分ちに直接お金が来なくても、こういう「医療」や「教育」にちゃんとそのお金が使われるってわかってるなら、みんな納得すると思うけどな。

もし「定額給付金やめます」ってなっても、きっとうやむやになるだけで、その代わりに「こう使います」という良い案が出てきたりはしないんだろう。

そもそも財源は「埋蔵金」頼みだったりはするし……。

そういえばドイツじゃ中高生が「教育にお金を!」とデモをしたらしい。

すごいな。

っていうか、日本人、やっぱ何もしなさすぎ……?