いいかげんライブの感想書かないと、もう1週間経っちゃうよね。

だいぶ、記憶があやふやになってきた。

昨日、忘れないうちにと別サイト用の原稿を書き始めたんだけど、前置きが長くてちっともライブにたどり着けない……。

だって、やっぱり「わくわく」して待っていたこととか、インフルエンザの襲撃があるのではとびびっていたこととか、一緒に行ったAちゃんのこととか、色々書きたいじゃない。

そうしたら、ちっともライブが始まらない。

早く書かないとホントに忘れちゃうぞ!

でも「ネタバレ禁止」条項があるから、ツアー終わるまで具体的な詳細は書けません。

先日追加のアリーナ公演が発表になったので、7月中旬のファイナルが終わるまで、昨日書き始めた原稿もおあずけ。

……まだ半年もある……。

この間の名古屋公演2日目。2009年1月30日のライブは。

なんと定刻通りに始まりました!!!

これが、一番の衝撃だと思う(笑)。

だっていっつも30分くらいは遅れるし、『DRUG』の時は1時間遅れ、今回のツアーの初日は2時間半遅れたとか……。

「開演6:30ってことは、まぁ7時くらいに始まって、終わるのは10時くらいかな」って計算してた。

ああそれなのにそれなのに。

ちゃんと6時27分くらいに「まもなく開演」のアナウンスがあって、「嘘ばっかり」って思ってたら本当に始まって……。

「え、ほんとに始まるの?」って思わず呟いてしまった。

いつもこうだと、終電の時間とか気にしなくていいんだけどなぁ。

始まって、最初から叫びまくり、踊りまくりのわたくし。

途中で、酸欠になりました。

当日はすごーくあったかくて、普通に地下街歩いててもコートが必要ないくらいで、会場の中はさらにみんなの熱気で暑いでしょう。

そう思ってわりと薄着にしていったんだけど、もう最初から汗だく。

おまけにやっぱり、会場内って空気悪いっていうか、薄いっていうか……。

掛け合いのところで2回ほど頭がくらぁっとなりました。

あ、まずい。ちょっと叫ぶのやめよう、みたいな。

ずっと横浜アリーナとか東京ドームとか大きいところばかり行ってたから、会場がすごくせせこましい気がしたしなぁ。

3階まであって、天井高かったんだけど、なんか「閉じ込められてる感」があった。踊るのに、座席の空間は狭かったし……(どんだけ踊ってたんや、あんた)。

その分ステージは近くて、双眼鏡使わなくてもけっこう見えたんだけどね。

うん、今回はさすが「VISUALIVE」と銘打つだけあって、これまで以上に1曲1曲の演出がきめ細かいというかグレードアップしてて、双眼鏡でGacktさんだけ覗いてるとほんと、もったいないのよぉ。全体も見ないと、って思うから。

Gacktさんの逝っちゃった表情も見たいが、全体も見たいというジレンマ。

前半パートでは、戦場に散ったものすべてを悼み、戦争という人間の業に対する――何だろう、「怒り」というより「哀しみ」「やるせなさ」のようなものが強く感じられた。

そして後半パートでは、「3年間待たせたな!」というGacktさんの愛がほんと、ひしひしと伝わってきて。

「ああ、幸せだな」って、生まれてきたことの意味を実感した。

毎回あの場に行くと思うんだけど、ほんと、すごく「生きてる!」って感じがするし、「この瞬間のために世界は存在するんだ!」ぐらいに思えちゃうんだよね。


すごく楽しいし、すごく幸せだし、ただ「与えられてる」んじゃなくて、あの場にいるみんなのパワーがあの時空を創りあげてるんだ、って実感できるから。

そんなふうに感じられること、他にないもん。

神様なんていなくていい。

世界が無意味で、人間が実験動物にすぎなくたってかまわない。

私たちは、こんな素敵な瞬間を味わっているもの。

ライブの最後で、物語は哀しい結末を迎えるんだけど、でも、あれってやっぱり、「哀しいだけじゃない」っていうメッセージも含まれていると思うんだよね。

記憶と意志を奪われ、鉄くずとして見捨てられ、処分されるサイボーグ達の運命は哀しいけれど、でも、それでも彼らは、この世に存在したことを悔やんではいないのじゃないかなって。

生まれてこなければ、どんな哀しみも味わわずにすむけれど、その代わり、どんな幸せも味わうことはできない。

小さな花の美しさも、仲間とのささやかな休息のひとときも、笑顔も、知ることはなくて。

哀しい結末だったとしても、「生きる」ことは決して否定してはならない、素晴らしいことなんだっていう……。

すべての命が、そういうふうに「生きられる」ように、それが「本来」であるように、世界を変えていかなくちゃいけないんだ、ってGacktさんは言ってるような気がする。

「生まれ変わったら」って歌詞がすごく多いけど、それは裏返しで、本当は今この「生」で幸せになれなくちゃいけないんだ、ってことを伝えたいんじゃないのかな。

いつもいつも、命がけで、私たちに最高の時間を授けてくれるGacktさん。

どんなにありがとうって言っても、足りない気がする。

あなたに出逢えて本当に幸せです。

ありがとう、愛してるよっ。