※以下ネタバレあります!


 これから見る方はご注意下さい!!!



今年も見てきました、ポケモン映画。

私が見始めてから、「明るい→暗い→明るい→暗い」と1年おきにくり返しているので、今年は「暗い」話かなぁ、と思っていたら案の定。

「暗い」というか……マジメというか……あまり笑いどころのない話でしたねぇ。

ポケモン映画ってそもそもストーリーはけっこう難しいんで、小さい子にはわからなかったり、退屈なところもあるんじゃないかと心配してしまいますが。

息子、1年生ぐらいの時は怖がって泣いてたし。

5年生の今は、映画自体よりも、「スクリーンからアルセウスが光臨する!」の方を楽しみにしている。

そう、劇場へDSを持って行くと、ポケモンソフトにアルセウスが入るんだよね。去年はDSはあったけどポケモンのゲームソフトを持ってなくて、今年はやっとその恩恵にあずかれる。

劇場入って待ち時間にアルセウスGetして、上映ぎりぎりまで遊んどった。「もう映画見ないで帰ってもいいんじゃないの?」って感じ。

もちろんちゃんと最後まで見て、「面白かった」って言ってたけどね。

伝説のポケモン・アルセウスの声は美輪明宏さんだったんだけど、息子は「すごい年寄りみたいな声やったなぁ。ほんまに1億年ぐらい生きてそうな感じ」(笑)。

いや、素敵でしたよ。「伝説ポケモン」にはぴったりな、貫禄と威厳に満ち溢れた声でした。

でも、「神と呼ばれし伝説のポケモン」、出すぎだよねぇ。

ディアルガとパルキアだけでも十分なところに去年ギラティナが加わって、また今年はアルセウスでしょ。

この四体が戦ってると、もう他のポケモンの出番なんかないもん。

去年は新ポケモンのシェイミがめちゃめちゃ可愛くて口が達者で楽しませてくれたけど、今年はそーゆーのもなくて。

ショコタンが声をやったギザみみピチューも、意外に出番というか見せ場がなかった。シェイミと違って人間の言葉はしゃべらなかったからなぁ。

ロケット団も「かろうじて出てる」程度。

ピカチュウやサトシも、そんなには活躍しない。

なのにちゃんと最後までしっかり見られるから、ポケモン映画はすごいというか。時間経つの早くて、「もう終わりか」って思ったもんね、最後。

途中、ディアルガの力でサトシ達が過去へタイムトラベルするのね。またぞろ私としては「それってつじつま合ってんのか!?」って思ったりしたんだけど、過去で出会ったダモスさんが残した碑文にじーんと来ちゃった。

未来の子ども達へ。

君たちのためにも、がんばってもっともっと豊かな土地にしなければ。

……そういう碑文を、現在に戻ったサトシ達が見つける。好きやわ、こーゆーシチュエーション。

「命の宝玉」の力ではなくて、人間たちの力なのだ、ってアルセウスが言うところもね。

大人として、反省させられる。

「未来」を食いつぶして、「現在」の豊かさを謳歌している私たち。

ね。

最後のアルセウスのセリフ。

「おまえ達の世界は素晴らしい」

……涙出てきちゃった。

その素晴らしい世界を破壊するのは人間――大人なんだ。“未来の子ども達”のために、もっともっと考えて、もっともっと行動しないとなぁ。


それにしてもポケモン映画はほんとに映像が美しい。特に私、「ポケットモンスター、略してポケモン」っていうあのオープニング部分が大好きなのよね。あの映像だけでもう感動する(笑)。

テレビでもすぐ放映されるけど、やはり大スクリーンで見たいと思わされます。

日本のアニメはやっぱすごいね♪