終わっちゃいましたねぇ、とうとう。

『のだめカンタービレ』本編、完結しちゃいました。22巻を読んだ時に、「あ、もう終わるのかな」と思ったら、「終わる」というニュースが出て(確か毎日新聞Twitterアカウントのコッコちゃんに教えてもらった気がする)、どういう終わり方するのかな、と楽しみに手に取った23巻。

うん、よかった。

これだけ話題になったマンガだと、作者もどう終わらせるか大変だろうな、と思う。最初はパリ編を書く予定はなかったんじゃないかな、とさえ思うし。

あまりにも人気が出ちゃって、「続けてください」と言われちゃったから続けたんじゃないかと……いや、もちろん最初から「パリ編」、頭の中にあったのかもしれないけどね。

パリに行ってから、ずいぶんシリアスになっちゃったでしょう。のだめが可哀想で見てられなくて、「あの感動の大川での告白で終わっといてくれればよかったのに」と思ったりもしてたんだ。

「それでも人生は続く」で、物語の中でハッピーエンドになった恋人達に、必ず色々な「その後の紆余曲折」はあるはずで、でもそこはもうしんどいから見なくていいや、って。

うん、でも、最後まで見届けてよかったな。

やっぱり、「大川での感動の告白」までだと、「ちゃんとわかれて一つになった」っていうところへ行かなかったもんね、あの2人。

パリ編なかったら、黒木君ものだめに振られてさびしくおしまい、だったもんな。

本編は終わったけど今度から「番外編」が始まるそうで、私としてはぜひ黒木君とターニャの「その後の紆余曲折」が見たい。

日本居残り組の話も見たいけどね。峰くんときよらは今後もちゃんとやっていけるのか(笑)。

21巻の感想で「恋と夢が一緒だと大変だ」みたいなことを書いたけど、今回もやっぱり思ったな。

今回千秋が「事実上あそこで一回振られた気がする」って言ってて、お互いに「音楽」以外の部分も好きなんだろうけど、やっぱり「音楽」の部分で惹かれてるのもすごく強いから、そこを「ちゃんとわかれて、でも一つになる」っていうのがね。

難しいなぁ、って。

まったく音楽の経験がない人と恋をする方が楽なところもある反面、苦悩や葛藤がわかってもらえないことも多そうで。

別に「音楽」に限ったことではないんだろうけど。

「事実上あそこで一回振られた」後に、のだめが「これってフォーリンラブですか?」って1巻と同じことを言うシーンがある。

うん。何度でも、恋に落ちればいいんだよね、おんなじ人と。

何度でも恋に落ちさせてくれる、そんな相手だったら、いいよね♪

そんな自分でもいなくっちゃ!(笑)

あと、最後にのだめがリュカに「音楽の他にやりたいことなかった?」って訊くシーン。

「ぼくの才能は神様にもらったものだから云々」とリュカが答える。ああ、そんなセリフ言ってみたい(笑)。

自分の才能とか進路とか、特に芸術分野では「資格試験に受かればプロになれる」ってもんじゃないし、「好きだから」だけではやってけなくて、迷ったり、諦めたり。

その道を行くために他の道を切り捨ててきた、そのことを残念に思ったり。

小説書いてなかったらあれもこれも……なんてつい思うもんね。まぁ、私の場合、他の道を選んでてもやっぱり努力不足で大成しなかったろうけど。天才は1%の才能と99%の努力……でも「その才能を世のため人のために使いなさい」などと言われてみたい。


この後も、のだめと千秋の「紆余曲折」は続いていくんだろうし、きっと何度も危機は訪れて、きっと何度ももう一度恋に落ちるんだろう。

ふふ。

映画を見に行く前に、久しぶりに1巻から全部読み返そうかな。

思えば誕生日に「コミックス全巻プレゼント」してもらってからもう3年経つんだね。時の過ぎるの早すぎる。

お正月のスペシャルドラマも、今年じゃなくて去年……つまりほとんど2年前なんだもんなぁ。びっくりだわ。

ともあれ二ノ宮先生、お疲れ様でした。素敵な作品をありがとう☆


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