『小学5年生』&『6年生』の休刊に続き、学研の『科学』と『学習』もとうとう休刊という発表。(学研の発表記事はこちら

小学生の頃、めちゃめちゃお世話になった身としては大変寂しい話ですが、しょうがないかなぁという気もします。

今朝、息子に「『科学』と『学習』もなくなるねんて」と話したら、

「え?事業仕分けで?」(笑)

……確かに我が家では昨年度末の事業仕分けで『科学』の購読を「廃止」と決定しました。

息子の小学校入学と同時に購読し始めたんだけど、正直あんまり面白くなかったんだよね~。本誌はペラペラで中身薄いし、付録も微妙。

「昔、私が読んでた頃はもっと充実してた気がする」というのはただの「記憶の美化」なのかもしれないけど、でも「けっこう高いわりにすぐゴミになる」のは事実。

一応まだ本誌は置いてあるし、まったく組み立てないままの付録も残ってたりする。「すぐに組み立てない」というところがまた、「魅力のなさ」を物語ってるよな~。私なんて子どものころ、届いたら即作ってたのに。


購読してた人間が「廃止」を決定しちゃうくらいなんだから、「もとから買わない」人が増えるのは当然といえば当然。

休刊もやんぬるかな、というところ。

んー、なんか内容が中途半端だったよな。もっと「上」に合わせれば需要はあったんじゃないかな。

こーゆー言い方をするとまるで子ども自慢してる親バカみたいだけど、うちの子みたいな、幼稚園の時から図鑑を隅々まで読むような子には、内容が物足りなさすぎた。

本誌、マジで5分で終わるし。

付録も私の頃はもっと「銅線のカバー削ってモーターにつないで」とかいう作業をしてたと思うんだけど。

ミニ掃除機とか、簡易電話みたいのとか、作った覚えがある。まだ「コードレスホン」なんてものが登場する前で、リビングに黒電話が一つあるきりだった時、その付録で1階と2階でしゃべれるようになった記憶が……違ったかなぁ。

もちろん外線とはつながってなくて、内線Onlyだったけども。

あれって『科学』の付録じゃなかったのかな。(間違ってたらごめんね)

本誌だけだったらたぶん『たくさんのふしぎ』とか『子供の科学』の方が内容充実してると思うんだよね。

興味ない子は最初から手に取らないんだし、レベル高い子に合わせた編集した方が需要多かったんじゃないだろうか。

総花的にやろうとするから、中途半端になってどの層からも見向きもされなくなる。

『小学5年生』とかもそーだよね、きっと。それが「好みの多様化」といえばそーなんだろうな。

『科学』とか、そーゆー「お勉強系」のところは多様化というよりもたぶん「二極分化」してるから、中途半端に「みんなが楽しめる」とかを狙うとコケてしまう。

実際にお金払うのは子どもじゃなくて「親」の方だし、月々1260円払う価値があるかどうかというと……「ない」と私は思った。


本当に、『科学』と『学習』で育った(ありがたいことにうちの親は両方購読させてくれてた)私としては、なくなること以上に、「1年の科学」を再び手に取った時の「え?このレベル?」ってのが一番寂しかった。

高学年になるにつれ内容も充実してくるのかと思ったのに、4年になってもペラペラだったもんな。

「下」に合わせちゃダメだよね。買い与えるのは教育熱心な親に決まってるんだからさ……。


ともあれ、長い間お疲れ様でした。私の小学生時代の「脳みそ」は『科学』と『学習』、そして『ひみつシリーズ』で培われてました。ありがとう。