ちょっと前に、母に頼まれてデーモン閣下の『GIRLS’ ROCK~Tiara~』をダビングしたのですね。

かつて私が聖飢魔Ⅱのミサに通っていた頃、母もアルバムはよく聴いてて、閣下の歌声のファンだったのです。

で、先日実家で二人でテレビを見てる時に「主婦の生活実感を歌って人気」みたいな話をやってて、母が「こんな辛気くさいのんイヤやわ。音楽でまで生活なんか感じんでええやん。音楽はもっと夢がないと」と言い出し、「この間デーモンさんが『地上の星』歌ってたん、めっちゃ良かったわー♪」と。

「私、CD持ってるよー。ダビングしたげるわ」

音楽は夢々しくファンタジックでドラマチック、貧乏ったらしい日々の生活なんか全部忘れさせてくれなくっちゃ!という私の信念(?)は、母から受け継いだもののようです(笑)。

いそいそとダビングして実家に持っていったらば。

弟が、「デーモン、『魅せられて』も歌ってるやろ?」と言う。

言うのみならず、「Wind is blowing from the Aegean~♪」と歌真似する。変にうまい(笑)。

「やりすぎコージー」とかいうテレビ番組で歌ってただか流れただか。

そんなこと言われると探さずにいられない私、でも今までの『GIRLS' ROCK』シリーズ3枚には入ってないし……と思ってたら1月に『GIRLS' ROCK Best』なんてアルバムが出てるじゃないですか!



これまでの3枚からの曲に加えて、新しく『魅せられて』と『赤いスイートピー』の2曲が入っています。(上記リンクのAmazonのページで試聴できますよん♪)

音楽は夢夢しく、でも生活は貧乏ったらしい私、アルバム買うのはもったいないのでその2曲だけをダウンロード購入。

GIRLS' ROCKのシリーズはデーモン閣下の歌はもちろんアレンジが面白くて楽しいんだけど、いやはや、『魅せられて』も『赤いスイートピー』も素晴らしい出来。

うん、『魅せられて』はさ、けっこう予想できるじゃない? 閣下があのサビを歌うの、楽しいよなぁ、って。その点『赤いスイートピー』は意外で、そもそもイメージとして「ROCK」じゃない曲だし(…じゃあ『魅せられて』はROCKなのか?という話もあるけど)。

閣下が聖子ちゃんをどう歌うんだ!?

しかしこれがまったく変じゃない。変じゃないどころか、すごくいい。

もともと閣下の歌だった、と言われても納得するぐらい素敵。

アレンジがほんと、いいんだよな。コーラスワーク。リズムの使い方。技術的なことはさっぱりわからないけど、聞いててとても気持ちがいい。

やはり閣下はただの相撲評論家ではありません(爆)。


そして。

『魅せられて』を探す過程でうっかり見つけてしまった聖飢魔Ⅱの新教典。



死んだはずだよお富さん、解散したはずだよ聖飢魔Ⅱ。

今年2010年は地球デビュー25周年ということで、期間限定再・再結成。9月から大黒ミサツアーも行われる!!!

知らんかった……。

新教典は昨年9月のリリース。あああ、知らんかったよぉ。

英語詩のセルフカバー+新曲1曲。ちょっと悩んだけど、お金ないけど、でもポチッとしてしまいました。買ってしまいました。

「鬼」意外の曲はオリジナルを全部知ってて、デーモン閣下の日本語の使い方がすごく好きな私としては、「英語詩ってどーなの?」という不安も正直ありました。

どうせなら日本語のまま新録してくれればよかったのに、とか。

でも。

英語でも、いいものはいい。

久しぶりにデーモン閣下のシャウトが聴けて、魂が震える。

『GIRLS' ROCK』のシリーズはよくできてて、あれはあれで十分素晴らしい作品なんだけど、でもやっぱり「こぎれいにまとまってる」と言うか「お行儀良すぎる」と言うかですね、「もっと逝けるでしょう!?」感がファンにはあるわけです。

閣下のシャウトはもちろん、バックのサウンドも。

痺れます。

ああ、私ってハード・ロックが好きだったんだ!って。

『FIRE AFTER FIRE』の前奏なんてホント、何度聞いてもいいもんねぇ。

聖飢魔Ⅱ以外のハード・ロックやヘヴィ・メタは聞いたこともなくて、別に聞きたいとも思わないんだけど、聖飢魔Ⅱのサウンドはホントに好き。

血が騒ぐっ。

今回『BIG TIME CHANGES』が入ってるのも嬉しい。あれ、好きなのよねぇ。ライナーノーツにも「ライヴで真価を発揮するタイプの曲」って書いてあるけど、一緒に「腐った地球を踏みつぶせ!」とか叫ぶの、すごい楽しいのよ(笑)。

英語になると日本語詞の時のグロさがわかんなくなるのがちょっと寂しいけど。

閣下曰く、「ヴォーカルでいうと、終始ハイトーンで歌い続けるという、しかもただ高い声を出せばいいといわけでもなく、声質に迫力がなければいけないという過酷な曲でもある。たしかに、ハイトーンが要求される曲は、年々きつくなっていて、期間限定再集結のときでも、かなり無理をしていたものだ。ところが、今回はその打開策を見つけてしまった」

ハイトーンでありながら、迫力あるシャウト。これが閣下の一番の持ち味。

でも閣下も、「世を忍ぶ仮の姿」的にはもうアラ50であられるわけで、そりゃ年々きつくもなるだろうと。

しかしそこは非凡なる閣下、「打開策を見つけて」くださったのです。

ハイトーンでシャウト、聴かせてくださるのです!

ああ、惚れ惚れ。

セルフカバーを聴いていると当然のようにオリジナルが聴きたくなり、オリジナルを聴くとまた新たに生まれ変わったカバーが聴きたくなり、そしてまたオリジナルが……とエンドレスに聖飢魔Ⅱリピートしてしまう。

ああ、ミサ行きたいっ!!!

大阪は9月29日と30日。週の真ん中…平日です。ううう。厳しいよ、平日。しかも大阪グランキューブってどこですか???

名古屋だと土日なんだけど…でもその日のうちに帰ってくるの厳しいよね、やっぱり。

でも行きたいよぉ。

次、いつミサあるかわかんないもんね。聖飢魔Ⅱのミサ、楽しいから♪

7月にはまた新しい教典も出て。



この集大成盤、『NATIVITY』1と2の抱き合わせ発布。うっかり焦って1をポチっとしてしまった私には大変悔しい発布形態なんですけど。

2枚目だけ別に買うより、抱き合わせで買った方が安かったもんね。ううう。ひどいわ、閣下。それならそうと早く言ってよ。

2枚目はセルフカバー7曲+新曲1曲らしいですが、今度は何を聴かせてくれるんだろ?

私としては『THE END OF CENTURY』とか『JACK THE RIPPER』とか…そうそう、『BURNING BLOOD』なんかもいいなぁ。『地獄への階段』に『NEVER ENDING DARKNESS』といったバラードの名曲も捨てがたい。

あ、サリーちゃんも聴きたいな。マハリクマハリタヤンパラヤンヤンヤン♪

いや、ほんまに、ええですよ、聖飢魔Ⅱ。


ところで、余談ですが。

最初はSONYだった悪魔の皆さん、今はavex。

このたびGACKTさんもavexに移籍されて。

「世界観にのっとった劇場的音楽」という意味で私の中では繋がっている聖飢魔ⅡとGACKTさん、ふふっ、こんなとこでも繋がっちゃったよ。ふふっ。