マンガ・アニメ
『リュオン』/佐々木淳子
『ダークグリーン』と『ディープグリーン』の中間に位置する作品『リュオン』。ずーっと買おうかどうしようか迷ってたんですが、文庫になったのを機に買っちゃいました♪
『ダークグリーン』完結後、一人寂しくR-ドリームで闘い続けていたリュオンのもとについにホクトが…!という表題作『リュオン』。
そしてそのままリュオンが3000年昔の世界に呼び出され、『那由他』のエピソード0になる『ターン』。
その世界のお話が終わってR-ドリームに戻れるかと思いきや、今度は未来世界の宇宙空間へ出てしまい、『ブレーメン5』の面々とお友達に、という『ヒュウ』。
佐々木淳子ファンにはたまらないスピンオフ連作だと思います。
私は『那由他』をちゃんと読んでいないので(1巻は読んだ気もするんですが)『ターン』は普通に独立した作品として楽しみ、『ヒュウ』では懐かしいブレ5のメンバーと再会。
『那由他』が読みたくなりましたねぇ。またこれが入手困難なんですけど(^^;)
雰囲気あるショートショートが3本、そして短編の『ドール』と『ルオスV』。
『ドール』は人形と心が入れ替わってしまって、人形や家といった「もの」に宿る「魂」の存在、その意味を知る女の子の話。
ネタとしてはそう珍しいものではないのかもしれないけど、少女の心で動きしゃべる人形のルリちゃんが可愛くて、登場人物の男の子じゃなくても「人形に恋するって変だと思う?」って気になっちゃう(笑)。
人の想いが「もの」に魂を込める、っていう考え方もね。
『ヒュウ』でも、「場に残された記憶の痕跡」を目に見えるように再現する石板、っていうのが出てくるんだけど、ひとの強い想いがひと以外のものにも記憶されるって、いいよね。
そうだと信じたい。
この体が滅んでも、地球さえもが消え失せても、宇宙のどこかに私の意識の痕跡がわずかでも残るなら……。
『ルオスV』はまるでアニメの『遊戯王』のように空間に3Dでマイキャラが出てきて戦うゲームの名。しかし実はその「キャラ」達は―。「おおっ、どうなるんだ!?」と思ったら終わっちゃって、「え!?何?続きは?」
2話以降はぽしゃったらしい…。「あとがきマンガ」によると「ルオス0」って長編も考えたのだとか。しかし描かせてもらえる場がなく…とか。どんな展開だったのか超気になるんですけど!
そして最後、書き下ろし作品『ミュロウ』。
『ダークグリーン』の主要キャラ・ミュロウ主役のスピンオフ、ダークグリーンファンには見逃せない! …バーズコミックス版『リュオン』を既に買っていたファンにとっては「そんな殺生な!」でしょうね。文庫になるまで待ってよかった(笑)。
しかしミュロウって、ルパートって。
どーゆー深層意識なんだよ、ねぇ、ルパート。
しかし『ダークグリーン』の続編でありつつ『ルオス0』のテーマも盛り込んだという『ディメンショングリーン』。なぜどこも商業出版してくれないのぉぉぉ。読みたいよぉぉぉぉぉ。
同人誌買うしかないのか。
がんばってくれ幻冬舎。がんばってくれ担当F本さん!
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