2012年10月2日火曜日

『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』観てきました♪

大型で非常に強い台風17号が近畿に迫り来る9月30日、宝塚に行ってまいりました。

行きはよいよい帰りは怖い。3度ほど電車が「運転見合わせ」になっていつもの倍近い時間がかかったもののなんとか生還。あまりの帰路の長さにせっかくの舞台の印象が遠くなってしまっています(笑)。

田中芳樹さんの『銀河英雄伝説』、実はちゃんと読んだことがありません。学生時代に友人に外伝か何かを1冊貸してもらったことがあるだけで、アニメも観ていません。有名な作品なのでなんとなくのアウトラインは知っているものの、ラインハルトとヤン、キルヒアイス以外の名前は知らず。

原作ファンの方にとっては「ここが違うあそこが違う」「誰々の出番が少なすぎる」等々言いたいことが山ほどあるのだろうと思いますが、私はそんなわけでろくに予備知識なく、あくまでも「宝塚の一作品」として観ました。

うん、よくまとまってたと思います。

原作を知らない人(一緒に見に行った母はもちろん銀英伝の「ぎ」の字も知らない)に設定がわかりやすいようスクリーンに系図や人物紹介を映し出したり、狂言廻しをうまく使ったり、宇宙戦争場面もスクリーンの映像を使ったり。

原作の2巻目までのお話だそうですが、それでも登場人物や出来事が多い中、2時間半という限られた時間、限られた舞台空間の中でよくまとめたなと。

ちょっとラストシーンは弱かったですけど、まぁお話がまだまだ続いていくだけにしょうがないかなぁ。途中「ラインハルトとヤン、宇宙の覇者はどちらに」みたいな歌もあるんだけど、二人の決着なんてまだまだつかないわけですし。

「え、これで終わりなん…?」というところでフィナーレになっちゃう。

宝塚なのでやはりヒロインを出さねばならず、ヒルダが原作より早くラインハルトと絡んで、ラストシーンもラインハルトとヒルダ。でも二人の関係は微妙だし、幼なじみのキルヒアイスを失い、最愛の姉にも去られたラインハルトを支えられるほどの力がヒルダにあるとも思えず、また、ラインハルトというキャラ的にも「女は余計だなー」という気もして。

原作ではどうなのか知りませんけど。

宝塚で描かれたところまでだと、「あれ、ラインハルトってけっこう馬鹿なの?」って感じもしたしなぁ。(原作ファンの方、怒らないでね!!!)

「なんだ、シスコンかよ」とか。

あんまり惹かれない人物だったなぁ……。

でも凰稀かなめさんのラインハルトは見た目の麗しさもお芝居も、素敵でした。金髪の、しかも長髪かつらで、ちょっとオスカル様っぽかったけど。

なんだろう、セリフ回しが誰かに似てるなぁって思ったんだけど……わからなかった。雪組時代の凰稀さん、ほとんど記憶にないし、宙組観るのは姿月さん時代のカルメン以来(10年以上ぶり!)。美形なのは知っていたけど、お芝居もうん、良かったです。

歌がいまひとつなのが大変残念。

歌はキルヒアイスの方がうまかった。

キルヒアイスは元花組の朝夏まなとさん。名前は知ってるけどこちらもこれまでの舞台の記憶はなし。歌もうまいし見た目もキュートだし、「天使と悪魔」の天使になぞらえられる良心的なキルヒアイスを好演。

「悪魔」の方のオーベルシュタインは悠未ひろさん。こちらも魔的なヤバさがよく出ていて、良かった。

ロイエンタールやミッターマイヤーはそんなに出番というか、「キャラが立つ」ほどのシーンがなかったのでよくわからない…。

SF風味の入った軍服姿がみんな格好良かったです。

うん、衣装良かったな。軍服にロングブーツは黒燕尾とともに男役の醍醐味。

で。

ヤンは緒月さん。

緒月さんは雪組『仮面の男』の三銃士がすごく印象に残ってます。騒々しいくらいだった三銃士、明るい雰囲気が良かったですが、今回もコミカルなところも覗かせつつ人間味あふれるヤンを好演。

ヤンというキャラクターがもともと持っている魅力もあるんだろうけど、なんか緒月さんが一番心に残りました。原作ファンの方がどう思うかはわからないけど、私はすごくハマってると思ったわ~。

最近は生徒さんの見分けがつかない私だけど、緒月さんは遠目でもパッとわかるし。

大劇場という大きな空間ではそういうの大事だと思うのよね。2階の後ろからでも「あれは誰」ってわかる個性というか、違い? まぁ今回はベレー帽ですぐわかるわけだけど。

ジェシカ役の純矢ちとせさんも良かったな。大人っぽいいい女を好演。もしかして男役さんが演ってるのかな?と思うようないい意味での存在感があったのだけど、もともと男役で途中から娘役になった方なのね。

最近こういう「大人の女」な娘役さんをあまり見かけないので、特に印象に残りました。劇団はこういう娘役さんを大事にしてほしいわ~。

あと月組の『エドワード8世』の時と同様、専科のW千尋お姉様がご出演。

一樹千尋さん大好きなので嬉しい。さすがのお芝居で舞台を引き締める。もっともっと歌ってくれたらさらに嬉しいのになぁ。

全体的になかなか良い舞台だったと思うんだけど、それぞれのキャラクターよりもむしろ、「戦争ってなんて馬鹿馬鹿しいんだろう」っていうのが強く心に残った。

帝国側も自由惑星同盟側も権力争いがあって、戦争で儲けてる人がいて。

たとえ最初の目的が理想に燃えた「良いもの」であったとしても、「いい戦争」なんてものはやっぱりないよね。まして何十年何百年と戦争してたら何のために戦ってるのかわかんなくなる…。

ラスト近くでヤンが「おかしな話だ。キルヒアイス大将もジェシカも、同じ国の人間に殺された」みたいなこと言ったのが、すごいジーンときた。

ホントにどうして人間って、争うことをやめられないのかな…。



すっとした美形の凰稀さん、可愛らしい雰囲気の朝夏さん、大人っぽい悠未さん、明るく大らかな緒月さんと個性の違うスターの揃った新生宙組。ショーも見てみたいと思いました♪

次回宙組大劇場は来年3/15~4/15か。宝塚追っかけてると1年が早いというかなんというか……(^^;)

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