※以下ネタバレあります!
 これからご覧になる方はご注意ください!!!

久しぶりに劇場版コナン観てまいりました。
ってゆーか、映画館まで行って見たのってこれまで『漆黒の追跡者』だけなんですよね。「黒の組織」がらみということで期待して見に行ったけど、もちろん黒の組織とコナンの決着がつくはずもなく(^^;)

ゲストキャラの声がDAIGOだったことしか覚えてないです。

『漆黒の~』は2009年の公開だったので、8年ぶりの鑑賞ということになります。もうそんなに経っていたとは……時の過ぎるのホント速すぎ。

かつては「青山剛昌ふるさと館」を訪れたり、「コナンミステリーツアー」に参加したり(城崎篇宮島編)、「名探偵コナン夏祭り」なんかにも出かけていたわたくしですが、最近はテレビシリーズもまったく見ていなくて、原作も何巻まで読んだのかさっぱりわからなくなってます。

そんな私がなんでまた映画館まで足を運んだのかというと。

平次&和葉ファンだから!

この一語に尽きます。

先日地上波放映された昨年の劇場版『純黒の悪夢』を見ていて、平次ナレーションの映画予告に一発でやられてしまったわけです。

それまで今年の映画がどんな内容なんだかもろくに把握してなかった(笑)。ごめんね平次。

ってなわけで突如映画館行ってきたんですが。

面白かったです。平次&和葉カップル大好き人間としてはたまらん映画でした。良かったで、工藤!

「から紅の」というタイトルからわかる通り、今回の事件の鍵は「かるた(百人一首)」。そして平次大活躍ということで舞台は関西、大阪と京都です。「かるたの話なのに滋賀スルーなの?平次、近江神宮に来てくれないの!?」と滋賀県民としてはちょっと寂しいですが、まぁ、しょーがないですね。

大阪の日売テレビで小五郎のおっちゃんが皐月会というかるた会の会長にして不動産王の人物と対談するところからお話が始まります……って、今これ書いてて気づいたけど、つまりあの会長は「トランプ氏」モチーフということ??? トランプさん、別にトランプゲームの会の会長はやってないと思うけど。

例によって例のごとく。小五郎にくっついて蘭姉ちゃんやコナン、少年探偵団のみんなが大阪までくっついてきていて、「大阪」ということで平次と和葉も日売テレビに居合わせるところで事件が起き。

コナンが平次に「おまえが事件を引き寄せたんちゃうんか」みたいに言われてましたが(そしてそれはたぶん間違いじゃないですが)、そもまずなんで東京の一介の探偵が関西の不動産王とテレビで対談することになったのか、日売テレビの企画担当は何を考えていたのか、そこがまず一番の謎です。

ビルの爆破予告のせいで対談はキャンセル。いたずらではなく本当に爆発が起きて日売テレビ、盛大に火を吹きます。あんなに派手に壊れちゃったらしばらくテレビ放送できないんじゃないかと思うけど、いいんですかね。コナンも制作&放映できないじゃん。

で、この爆発に巻き込まれて平次と和葉が大ピンチ。炎で下には降りられず、屋上へ上がったものの、「俺一人では無理や。俺一人ではな。――何しとんねん、早よ来い、工藤!」。

コナンが絶対助けに来ると信じて疑わない平次兄ちゃん、素敵です。

その後今度はコナンが建物に取り残され、決死のダイブでビルそばの川に飛び込もうとするんですが……ここでは逆に平次が落下地点の予測を立てて「待っとったで!」とコナンを空中でキャッチ、二人して川にドボン。

何なの、二人付き合ってるの(笑)。

平次が空中でコナンを抱きかかえる絵面にポッ。照れるやんけ(嘘です)。

思いきり川に飛び込んで二人ともずぶ濡れのはずなのに、「もう!どこ行ってたのよ!」としか言わない蘭姉ちゃん、二つ目の謎でした。確かにあんまり濡れてるように見えなかったので……ちゃんとどこかにタオルと着替えを用意してあったんでしょうか。

ともかくも、のっけから平次兄ちゃんの「和葉っ!」がいっぱい聞けて耳が幸せです。和葉ちゃん肩に担いでビル壁を降りるシーンなんてほんと羨ましい(爆)。自分の帽子をポンと和葉ちゃんにかぶせるのも胸キュンですが、あの状況でひらひら飛んで行かない帽子すごい。

今回、和葉ちゃんに強力な恋のライバル――その名も紅葉(もみじ)ちゃん――が現れるんですが、傍(はた)から見てたら平次と和葉ちゃん、十分ラブラブなのにねぇ。何にも心配することなんてないのに……。まぁ、でも、いちいちドキドキするのが青春よね、うらやまっ。



売り言葉に買い言葉的に紅葉とかるた大会で勝負することになった和葉。実は和葉ちゃん、合気道部と兼部で「かるた部」にも所属していたそうで、平次始めみんなから「知らなかった!」と言われまくり。

うん、きっとスタッフもこの映画作る時に初めて知ったんだよね、いきなりできた設定だよね(笑)。

「自分のことを賭けて勝負してる」なんて知らない平次、和葉ちゃんのためにお母さんに電話して「特訓してやってくれ」と頼みます。いやぁ、ほんと、愛されてるよねぇ、和葉ちゃん。

勝生真沙子さん演じる凛々しい平次お母さん、この人もきっと急遽「元かるたクィーン」という設定ができたのに違いない。(こちらの記事でその辺の経緯が語られています→「『名探偵コナン』青山剛昌によるキャラクター豆知識」

平次お母さんのキャラ、いいよね、好き。このお母さんとあのお父さんに育てられてる割に平次がカジュアルというかガラがあまりよろしくないのはなんでなんやろ。

最後、もう一度平次と和葉の二人が窮地に陥り、「この手ぇ離したら……殺すで」の決めぜりふ。

「殺すで」の言い方がね~、たまらんのよ。惚れるわ(爆)。

蘭姉ちゃんにしろ和葉ちゃんにしろ、名探偵の彼女はいつもやきもき、自分たちも巻き込まれて危険な目に会っちゃうけど、そんな時命がけで守ってもらえちゃうのは特権だよね。普通のカップルではなかなかあんな劇的なシーンは……。

平次役の堀川さんが「あれは最高のラブシーン」とおっしゃってますが(こちらの記事→「劇場版『名探偵コナン 』堀川りょうさん&宮村優子さんインタビュー」)、ほんと、キスシーンだけがラブシーンじゃない、愛してるというだけが告白じゃないです。平次兄ちゃん最高ぉ、和葉ちゃんうらやまぁ~!

わざわざ映画館行った甲斐ありました。楽しかった♪

……って、最初の爆破事件のこと以外、事件や謎解きのことには触れてないけど、要らんよね? そんなん平次&和葉を楽しむためのおまけよね?

「俺様」ならぬ「女王様」キャラな紅葉ちゃんも楽しかったし(最後、車を新婚仕様にしてたのワロタ)、和葉の友達でかるた部部長役の吉岡里帆ちゃんがなかなか巧くて感心。

言われるまで紅葉ちゃんのこと全然覚えてなかったくせに、「あの時正確には何と言ったか」は覚えてる平次の記憶力、3番目の謎でした。

実は覚えてなかったけど、“「嫁に取る」という言葉の入ったまったく別の文章”をとっさに作っただけなのかしら。小学生男子が「今度会ったら嫁に取る」なんて言葉使いをするんかい、と思っていたので、「実はそう言ったんじゃなくて」というのはなるほどではあるんだけど。

「嫁に取る」って親目線というか江戸時代以前っていうか、言うんだったら「嫁にもらう」「嫁にしてやる」ぐらいな気が。

あと「から紅」に会わせて季節が秋で、かるた大会の行われるお屋敷が素晴らしい紅葉に彩られてるんだけど、夏休みでもないのにコナンや少年探偵団のみんな、少なくとも4日は大阪にいて、学校どうしたんやろと。秋に4連休になるところは……今年だと11月24日金曜日を休めば4連休になるけど(どーでもいい)。

エンディング、倉木麻衣ちゃんの主題歌に乗せて実写の紅葉風景が映し出されて綺麗でした。もう一回秋に見たい感じ。



あ、そう言えば紅葉ちゃんとこのイケメン執事、名前が伊織無我なんだけど、紅葉ちゃんが「大岡」だから伊織先生で竹脇無我なのか!(気づくの遅い)。

平次&和葉ファンは見て損はないです。哀ちゃんファンは……出番少なかった(^^;)