※以下ネタバレあります!これからご覧になる方はご注意ください。

2年ぶりに夏映画見てまいりました。

去年の「ジュウオウジャー」&「ゴースト」は見に行かなかったんですよねぇ。ジュウオウジャーはけっこう楽しんでいたんだけど、ゴーストが全然好みじゃなかったので。

冬の「エグゼイド&ゴースト」も春の「超スーパーヒーロー大戦」も見ず、「そろそろ私もニチアサ卒業か……」と思っていたのに。

つい。

つい見に行ってしまった。


入場者特典、キュウレンジャーライセンスはツルギでした。これ、12種類の中からランダムかと思ったらツルギかラッキーの2種しかないのね(^^;) まぁ予算的に12枚作るの大変だろうけど、せめてショウ司令入れて3種からランダムだったら……。ショウ司令が良かった(笑)

で、お話はいきなりそのショウ・ロンポー司令がゲース・インダベーにやられるところから始まります。ゲース・インダベーの放った銃弾(というかレーザー?)で胸を貫かれ、その衝撃で宇宙空間へ放り出されてしまったショウ司令。

「まさか!」
「司令ーーーっ!」

オリオン号の中で悲嘆に暮れるキュウレンジャー達。でも悲しんでばかりはいられない。巨大彗星兵器ゲース・スターが地球に迫り、ゲース・インダベーはさらに破壊神ケルベロスを手に入れようとしている。

破壊神ケルベロスを封印した3つのケルベロスストーンを探して、キュウレンジャー達もケルベロス座に向かうのですが――。

なんせそのままでは人数が多すぎるキュウレンジャー、3組に分かれてケルベロスストーンを探しに行き、行った先でゲース・インダベーとその部下に遭遇、それぞれに戦う、という構成はよく考えられています。

ギョシャキュータマでガルがバイクになってラッキーを乗せるとこ、エグゼイドの仮面ライダーレーザーを彷彿とさせすぎでした。ラッキーに乗られて嬉しそうなガル(笑)。

チャンプが突然宇宙プロレスのリングに召喚されて戦うシーンでは、クールなスティガーさんがハミィと一緒に熱い声援を送るのがちょっと新鮮。チャンプって、ロボレスリングの元チャンピオンという設定だったんですね。TV本編をいい加減にしか見ていないので、パンフレット読んで「そうだったんだ」と思いました(^^;)

結果的にケルベロスストーンは3枚のうち2枚をゲース・インダベー側に取られてしまうんだけど……なんでゲース・インダベー、もっと早くケルベロスストーンをGetしておかなかったんだろ? キュウレンジャーに嗅ぎつけられる前にさっさと取りに行っとけば、3枚ともあっさり入手できてたと思うんですけども。

なんせケルベロス座周辺は「ヤバすぎて誰も近づかない星域」だそうなので、キュウレンジャーさえいなければ邪魔される可能性はまずない。

いつでも余裕で破壊神ケルベロスを手中に収められたのでは……。

まぁ、ゲース・インダベーにも色々都合があったんでしょうけどね。

ゲース・スターの衝突を回避し、さらに破壊神ケルベロスもなんとかしなければいけないキュウレンジャー達。けれどゲース・インダベーにぼっこぼこにされ、絶体絶命。

そこへひらりとマントをなびかせて現れるショウ司令!

リュウコマンダーに変身した後も仮面ライダーウィザードばりにマントひらひらで格好いい司令ですが、変身前もいいよねぇ。崖の上からひらりと姿を見せるあのシーン、ヤバいですわ。

ボコボコにされて地面にへばってるキュウレンジャー達が司令の姿を認めた時の表情がまた!

特にスティンガーさんの表情に惹かれました。ここまで我慢してきた心細さがぎゅわーんと溢れて泣きそう!って感じの絶妙な表情……だった気がする。もうどんな顔だったかよく思い出せないけど(笑)。

「宇宙空間をクロールで泳いでたらもう一人の救世主に助けられた」みたいなことを言う司令に、ナーガが「絶対嘘だ」と言うんですが、まぁ、「もう一人の救世主=ツルギ」に助けられたのはいいとして、銃弾だか銃光だか思いっきり喰らったみたいに見えたのに、司令ったら大変お元気で……。

いや、元気で何よりではあるんですが。

伝説の救世主・鳳ツルギには大怪我も即座に治す力があるのかしら。

ツルギさん、その後で「これは伝説のヘルプになる」とか言って出てくるんだけど、テレビ本編ではやっと「仲間」になったばかりの彼、この映画ではどういう立ち位置なのか、いまひとつよくわからない。

テレビに出てくるより先に映画の撮影、みたいだし、演じる方もお話作る方も整合性取るの大変だとは思います。時間もないし、あえて細かく説明しない方が破綻がないのかも。

小太郎くんも前半いなくて、「出てこないのかな?」と思ってたらちゃんと出番あって良かった。

9人どころか12人にもなっているキュウレンジャー、監督さんが「ほとんど『VS映画』」とおっしゃってるくらいで、30分程度の短い尺に全員の見せ場を入れ込みつつお話をまとめる手腕、ほんとすごいなーと思います。

ツルギ以外の11人が並んでる絵面、単純に格好いいし、入れ替わり立ち替わりといった感じでのアクションはほんと「VS映画」並みの見応え。あのアクションの構図というか見せ方はさすがですよねぇ。見ててわくわくする。

ゲース・インダベー役の田村亮氏はセリフ回しがあんまり上手じゃなくてちょっとムズムズしました。正体というか中身はショウ司令と同じくリベリオンに所属していたホイ・コウローということで……リベリオンのメンバー、なんでみんなそんなネーミングなの(笑)。

あと、田村氏の顔見せ&ショウ司令に正体を明かす必要性(たぶん)とで頭部のかぶりもの脱いでるシーンがあって、「インダベーって改造じゃないんだ、着ぐるみなんだ!」と思ったり。

キュウレンジャーがメットオフで並んでるシーンもあって、「キュウレンジャーの“変身”もそのたぐいだったのか」と(笑)。

ゲース・インダベーの部下の声はレイザーラモンHGとRGのお二人。RG氏はなんかアフレコ慣れしてるように感じました。聞きやすかった。

かつてショウ司令によってリベリオンを追われたゲース・インダベー。その恨みを語るゲース・インダベーに、ラッキーが言います。

「昔の恨みを忘れられないのは、未来に希望を持てないからだ!」と。
(※うろ覚えなので細部は違うかもしれないけどこんな意味のこと)

この「未来への希望」という言葉はエグゼイド映画の方にも出てきて、この夏の共通テーマかな?と思ったんですが。

特撮ヒーロー全体に通じるテーマなのかもしれませんね。どんな困難に出会っても諦めず進んでいく、それができるのは「希望」があるから。「未来は明るい」と思えなければ――。


エンディングは「音頭」バージョンの後に普通バージョンがくっついたものでした。そういえば昔はアニメでも夏になると盆踊りバージョンになったりしたなぁ、と懐かしく楽しい「キュータマ音頭」、ついポチりたくなりましたが、配信はないのかな? カップリング曲は小太郎くんが歌ってるそうで、これも気になる!


キュータマ音頭では櫓の上でノリノリの陣さん……じゃなくて、ホシ☆ミナト、ちゃんとパンフにも登場人物の一人として紹介されていました。曰く、「宇宙ポップス界の帝王にして、宇宙一の人気アーティスト」!

いずれTV本編でホシ☆ミナトの絡む事件が描かれたりとか。ないかなー。