(※以下ネタバレあります。これからご覧になる方はご注意ください)

『スーパー戦隊MOVIEパーティー』(公式サイトはこちら)、2月10日に早速観てまいりました!
ルパパトが帰ってくるとなったら行かなきゃしょうがありません。あ゛あ゛あ゛、圭ちゃーーーーーーん! もっと圭ちゃんををををををををーーーーーーー!

1時間半、たっぷり楽しんで来たわけですが、最初に「リュウソウvsルパパト」、そして後半が「キラメイジャー」のエピソードZEROということで、「ぎゃあああ、圭ちゃーん!つかさ先輩ぃぃ!!ルパンブルゥゥゥ!!!」と騒いだまま終われなかったのが非常に残念。

何より記憶が曖昧になる。
それでなくても観たそばから忘れていくボケ老人なのに……。
東映さん、どうして順番逆にしてくれなかったの。しくしく。

しかもキラメイジャーパート、普通に面白かったんだよね。いや、面白い方がいいんだけど、楽しんじゃうとよけい、その前に観たものの記憶が薄れるじゃない? もう脳内メモリのキャパが少ないからすぐ上書きされちゃうんだよ。

というわけで、まずキラメイジャーの方から。

テレビ本編の前日譚ということで、キラメイジャーの4人が選ばれるところまでが描かれます。
宇宙のどこかにある美しい宝石の国、クリスタリア。異世界ファンタジーアニメを思わせるキラキラなお城の映像、そこへザッザッと侵攻してくる悪の組織ヨドンヘイム。
最初に登場する幹部クランチュラの造型がなかなかすごい。東映さんの公式サイトのページに画像載ってるけど、これ、口元はスーツアクターさんの口元そのまま出てない? 生身の顔に色塗ってない???
赤基調で、顔には緑の仮面。ヨドンヘイムは美しいものを憎み、穢そうとするって設定だけど、クランチュラのデザイン、かなり美しいのでは。

で、クリスタリアの王様オラディンはお城の美しい宝石の間みたいなとこで敵を迎え撃とうとするのですが、気の毒にあっさりやられてしまう。わーっと雑魚敵におおいかぶされて、最後は足持ってズルズル引きずられていってた……。爆発とかしてないし、その場にうっちゃっておくのでなくわざわざ引きずっていってたから、実は死んでなくて囚われるだけ、後でまた出てきたりするのかも???

父王がやられてしまうのを物陰に隠れて見ていたクリスタリアの王女マブシーナ。父から「もしもの時は我が友のいる地球へ行け」と言われていました。
王女、同じ部屋にいたのに攻撃もされず、「マブシーナはどこだ!見つけ次第殺せ!」みたいなこともなくほったらかしでヨドンヘイムの人たち去っていっちゃった。

詰めが甘すぎるだろう、君たち(´・ω・`)

ヨドンヘイムがあっという間に侵攻してきたのはオラディンの弟ガルザがヨドンヘイムと通じていたからで、つまりマブシーナの存在も知っているはずなのに、国王一家を根絶やしにしないとは……。

ちなみにオラディンの声は杉田智和さん、ガルザの声は中村悠一さん。耳が幸せな兄弟です。やはり杉田さんの出番が映画と回想だけでは寂しい、死んではいなくてこれからもちょくちょく出て来る展開を期待。

ガルザの方は「クリスタリアのガルザは死んだのだ。これから私はヨドンヘイムのガルザだ」つってかぶり物を……。リュウソウジャーのサデンもかぶり物で中身はマスターブラックだったけど、みんなかぶり物好きすぎじゃない? てかよくあれで自由に動き回れるよなぁ。マスターブラック、トイレとかどうしてたんだ……。

キラキラしいトルコ石みたいな青い顔のオラディン、弟のガルザは確か黒い顔をしていて(あまり長く映らなかったので記憶が曖昧。間違ってたらすいません)、美しい宝石の国の美しい王族の中で「自分は醜い」という劣等感が彼の裏切りの理由なのかなぁ。

父王に「地球へ行って戦え」と言われていたものの、「そんなこと私には無理」とためらうマブシーナの前に現れる「キラメイストーン」。それは王家に伝わる伝説の5つの宝石、意志を持った石(駄洒落?)。

キラメイストーンに背中を押され、マブシーナは地球へ。
ズドーンってなんか氷漬けみたいになって地上に落っこちてくる。あれ、氷じゃなくて水晶とかダイヤモンドとか、なんか宝石なのかな。宇宙船とかじゃないのがすごい。

オラディンと同じく青い肌に金色の縁取りのあるマブシーナ、キカイダーというかイナズマンというかロボット刑事というか、なんかあの辺のキャラを思い出さずには。(改めて画像を見るとMOVIE大戦版イナズマン以外はそんなに似てないのに謎の既視感)

「社長の言ったとおり、ありました!」みたいな感じで発見されるんだけど、あれ、あの社員さん達でなく何も知らない人が先に見つけてたらえらいことやんね。謎のキカイダーみたいなのが氷漬けになってる、怪しさしかない。

で、その「社長」っていうのがピコ太郎(古坂大魔王)扮する博多南氏。「博多」が姓、「南」が名前かと思うと「博多南」までが姓っていう……。彼こそがオラディン王の「地球の友だち」なわけだけど、一体どうやったら遠いどこかの星の王様と地球人が友だちになれるんだ。しかも「事情は聞いてるよ。クリスタリアが大変なことに」って、一体どうやってクリスタリアと通信してたの!?

キラメイチェンジャー開発してるし、なんか機械系の会社の社長かと思ったら東映公式サイトには「有名宝石ブランドの社長」って書いてあって謎すぎる。なぜ宝石ブランドの社長にキラメイチェンジャー開発力があるの。


それはともかく「ともに戦う戦士、キラメンタルを持った人間」を探すため、キラメイストーンとともに街に出るマブシーナ姫様、そのキカイダー顔を地球人に怪しまれないようほっかむりしてコソコソ動いてるんですが……むしろよけい怪しい!でもなんか可愛い!!

まず緑のストーンに見出されるのが陸上選手の瀬奈。怪しいマブシーナ姫にもしゃべる宝石にも動じず、それどころか「イケボ!」と嬉しそう。うん、イケボだよね、赤羽根さんだもんね。瀬奈のことをすっかり気に入った緑のストーン魔進マッハは瀬奈をいちいち「お嬢様」呼び。いいなー、呼ばれてみたい(笑)。

次に選ばれたのは……あれ?黄色と青、どっちが先だっけ。黄色はゲーセン(じゃないのか、eスポーツか)で活躍する「射撃の名手」為朝。黄色ストーンが「見事な射撃の腕前!」と言うのをマブシーナ姫が「でもあれ、ゲームですよ?」と突っ込むのが楽しい。

青も「剣の達人」だけど、「でもあれもお芝居ですよ?」って。
人気アクション俳優の時雨、公式さんに「剣の達人」って書いてあるから、お芝居だけじゃなく本当に剣道とか居合とかやってるっぽいけれども。

「足が速い」緑が「速見瀬奈」、「射撃の名手」黄色が「射水為朝」、そして「剣の達人」青が「押切時雨」とわかりやすいネーミング。源為朝って剛弓の使い手だもんね。名字も名前も「狙い撃つぜ!」なキラメイイエロー。

ピンクは天才外科医なんだけど……名前は大治小夜。これは「治療の治」が入ってるぐらいしかわからないな……。「大小」は関係ないよね。あ、ナイチンゲールの和名が「さよなきどり」か。

小夜役は『仮面ライダーゴースト』でマコト兄ちゃんの妹カノンちゃんを演じた工藤美桜さんで、キャスト発表の際にはマコト兄ちゃんがトレンド入りしてしまったわけだけど、小夜さん、天才外科医と言うよりはほわ~んとした女の子。手術室(控え室?)に見知らぬ怪しいクリスタリア人がいても怒らない、不審がらない。

部外者が手術室にいるだけでも問題なのに、ほっかむりした顔の青い謎キカイダーみたいなの(しつこい)がいきなり入ってきてたらまず怒らないとでしょ、小夜先生。

あと、「天才外科医」と言うとどうしても「俺に切れないものはない」の人を思いだしてしまう。どっちがより天才なのか、そのうちスピンオフショート動画が作られたりするだろうか……。

ともあれ4人のキラメイジャーが見つかって、博多南さんとこに戻って、そしたら早速ヨドンヘイムが攻めてきた!早速キラメイジャーに変身してアクション!!
でも実はこれ、博多南さんによる「テスト」で、ヨドンヘイム兵たちはよくできたVRというオチ。ますます博多南さんとこの技術力が謎……。

で。

緑、黄、青、ピンクは見つかったものの肝心の赤が見つからない。CV.鈴村健一さんの赤いキラメイストーンが「この辺でキラメンタル感じたのに…」というところでエピソードZEROはおしまい。本編第1話でキラメイレッドが見つかるんだな、とテレビ開始を待ち遠しくさせる展開。
でももちろんキラメイレッド熱田充瑠くんも映画に登場しています。充瑠はエネルギー・熱量の単位のジュールだよね。名字も名前も熱。

高校の教室で、女子に「熱田って変だよね?ヒマだからちょっといじってやろうか」といじられる充瑠くん。
……ええっと、今どきの女子怖すぎないですか。ヒマだからってからかうんですか。別に暴力を振るうわけではなく、「じゃあ私を描いてよ」って絵のモデルになるだけとはいえ。

充瑠くん、夢でクリスタリア落城のシーンを見て、スケッチブックにせっせとガルザを描いてるんだよね。ペンが全然紙に触れてないように見えるのがめちゃめちゃ気になったわ(^_^;

女の子たちの化粧が濃いのも気になったけど、今どきの女子高生ってあんな感じなの……? 教室に誰もいなくなっても絵が出来上がるのをじっと待ってたから、実は充瑠くんに気があるのかもしれない。他の女子の手前「いじってやろう」という言い方してるだけで。
今後もクラスメートとして出てくるのかなぁ、あの女の子。どっかで見たような顔してたけど。

「可愛く描いてよね」と言っていたのが「なんじゃそりゃ」という絵になっている(でも「ちょっといじったろ」という悪い本質を見事に捉えている)のはお約束。

登場人物紹介、お話のバックボーン紹介が無理なくぎゅぎゅっとまとまっていて充実の30分。声優陣も豪華だし、テレビ本編への期待が高まる出来でした。

うん、これ追加戦士どうなるのかな、とかつい考えちゃうもんね。クリスタリアからついてきたキラメイストーンは5色しかない。もしもキラメイストーンの力がないとキラメイジャーになれないなら、もう1色、「実は地球にもありました」「過去にオラディンから博多南氏に贈られていました」とかそういうストーンが出てこなきゃいけない。もちろんチェンジャーも開発されてないと。

ガルザが途中で改心してキラメイブラックになるとかないかな。本人がなるわけじゃなくても、「ブラックストーン」として相棒の人間を見つけるとか……。「兄のように青く美しくない」というコンプレックスからヨドンヘイムに与したガルザの前に、「なんて美しい黒なんだ!」と言ってくれる少年が現れ――、みたいな。

エンディングは予告でも少し流れているプリキュアとの競演。まずスタートゥインクルプリキュアのエンディング曲「教えて…!トゥインクル☆」にキラメイジャーがちょこちょこ入り込む形、そしてリュウソウジャー、ルパパトも加わってプリキュアと一緒に「ケボーンダンス」。
スタプリ、ちょっとだけでも見てて良かったなぁ、と思いました。「教えて」けっこう歌える(笑)。

プリキュア映画の宣伝が流れて「MOVIEパーティー」はおしまい。

ああ、最後にもう一度圭ちゃんを観たかった……(ケボーンダンスは変身後の人たちなのだ、残念)。