はい、2月21日、公開初日に観てまいりました、ガッチャードVシネ!
予告を見た時から「りんねちゃんの言わなきゃいけないこと」の予想はついてたんですが……宝太郎&りんねの「卒業」というよりは、スパナの「卒業」物語でしたねぇ。面白かったけど、途中めちゃくちゃヒヤヒヤしちゃって、りんねちゃんの言いたいことどころじゃねぇ!!!!!!ってなりました。
本編の前にまずは「ホッパー1のはるやすみ」。
宝太郎の作った新地球で楽しく暮らしているケミーたち。スマホンの映し出す「ガッチャードの物語」を見て楽しんでいます。
久しぶりに宝太郎に会いたいな……。でもなぜか、あちらの世界に繋がる扉は開かなくなっている。押しても引いても何をしても開かない、よし、じゃあドアノブに綱を付けてみんなで引っ張ろう、春休み綱引き大会だ!とホッパー1達はがんばるのですが。
やっぱりびくともしない。
おまけに綱をパクラプターが食べちゃって、ドアを開けられないまま綱引き終了。「まぁいっか」と再び「ガッチャード」映像を楽しみ始めるケミーたち。
今日もケミー達は楽しく暮らしていましたとさ。おしまい。
いやそれでドアは…?というのがちゃんと本編に繋がってるんですよねー。よくできてる(のかな?)
で、本編。
宝太郎たちの卒業式の朝。
その日は錬金アカデミーの卒業の日でもあるようで、アカデミーでは蓮華先輩と錆丸先輩が荷物の整理をしている。たこ焼きのかぶり物などを段ボールに詰める蓮華先輩。それを見るともなく見ているスパナ、そしてスマホに届く鏡花さんからのメッセージ。
「来週の結婚式」というタイトルだけが見える。
そこへ宝太郎、りんねちゃん、加治木がやってくる。
「今日卒業式やろ? こんなとこに来ててええの?」
「みんなの顔が見たくて」
「僕までなんか、すいません」と言う加治木に、「なんか加治木くんはもうどこにいても違和感ないよね」と蓮華先輩。それなー。
続けてミナト先生が現れ、「おまえら何やってんだ、早く体育館行けよー」みたいな。
そこで……じゃないな、出て行くミナト先生を追いかけてスパナが外に出たところだっけ?
怪しい警備員を見かけたところで、ビビビ!となって意識を失うスパナ。
気がつくとまた蓮華先輩と錆丸先輩が同じ話をしていて、そこへまた宝太郎たちが現れ――。
私たち、ループしてるー!?
でもループしてることに気づいているのは――前のループの記憶があるのはスパナだけ。何度かループを繰り返すうちに、みんなに「今こんなことになってるんだ!」と説明できるところまで進み、「ケミーかもしれない」「手分けして探そう!」まで行く。
ホッパー1達にも手伝ってもらって……と思うけど、例の「あちらと繋がる扉」がこっち側からもやっぱり開かないわけです。時間がループしているということは時空がおかしくなってるってことだから、よその世界との扉も機能しなくなると。
9回目ぐらいのループの時に、スパナは例の怪しい警備員を追いつめ、その正体に気づく。
そう、それは。
鉛崎ボルトーーーーーーーーっ!!!!!!
いや、私ね、すっかり忘れてたんですよ、鉛崎ボルトが出るってこと。最初に怪しい警備員出てきた時から「誰だっけ、これ絶対知ってるキャラに違いないよな」と思ったのに、ボルトのこと失念してて……。
なのでものすごい新鮮に、うぉぉぉ!来た━(゚∀゚)━!!!ってなって、まぁ結果的にはGQuuuuuuXの冒頭ぐらいの勢いで楽しめて良かったんですけど、最初の登場シーンとか、両手を後ろに伸ばした格好で逃走するところとか、もっともっともーっとしっかり目に焼きつければ良かったと後悔しきり。あああああ、もったいないことをしたよぉ。
しかし正体バレした後の顔芸、体芸もさすがの鉛崎ボルト、魅せてくれます!
「俺はお前に復讐をしに来た、俺が誰だか――」
「鉛崎ボルト」
「何!? おまえ、俺の名前を……」
そう、かつて、テレビ本編では、スパナはボルトのことなんて全然歯牙にもかけてなくて、「誰だ、おまえ?」だったんですよね。でももうあの時のスパナとは違う。
「悪かった、あの時の俺はまだまだ未熟だった」みたいにボルトに頭を下げるスパナ。そんなことされたら鉛崎ボルト、「お、おまえ…」と頬を染めるしかない(染めてはない)。
駆けつけてきた宝太郎たちにも、「こいつは犯人じゃない」と言うスパナ。「でも九堂を殺そうとした奴だろ?そんな奴を放っておいていいのか」と加治木は納得せず――。
「とうとう尻尾を出したな、加治木」
もはやどこにいても違和感がなく、ケミーのことも錬金アカデミーのことも全部知ってる加治木だけど、ボルトのことは知らないはず。そして繰り返すループの中で、加治木の台詞と表情は少しずつ違っていた……つまり、スパナと同じように、加治木の意識はループしていなかった。
でももちろんただの人間の加治木に時間ループを起こす力があるわけもなく、「ウロボロス」が加治木の体を使っていただけ。「半年前」(ってつまりテレビシリーズ最終回の後?)に戦って倒したはずのウロボロス、実は倒せていなかった。どころかウロボロスはスパナの中に逃げこみ、隠れ潜んでスパナを観察していたらしい。
そしてスパナの願いを叶えるために、時間をループさせた。
うん、そうだろうと思ったよ。
スパナだけが意識を保っていて、しかもミナト先生が「明日結婚式に使うネクタイを選んでほしい」と言い出そうとすると「ビビビ!」となって時が戻っていた。「明日なんて来ないでほしい」というスパナの無意識が、時間ループの原因なのだろうと。
ともあれ加治木の体を離れてウロボロス界へ逃げるウロボロス。加治木は意識を失って倒れていて、スパナは「鉛崎ボルト、おまえは加治木を頼む」と。ちょっと驚きながらも、「わかった」とスパナの信頼に応える鉛崎ボルト。
あああああああ、なんていいシーンなんだーーーーーっ!
めっちゃいい和解シーンなのに……あんなことに……。
ウロボロス界(いつもの謎の廃工場みたいなところ)には鏡花さんも駆けつけ、「鏡花さん、どうして」「私一人でもここに来ることぐらいできるわ。ラケちゃんのおかげかな」と、ラケシスの名前が。うう、ラケちゃん。
ウロボロスを完全に消し去ることはできないけど、みんなの力を合わせれば封印の扉を私たちの次元から切り離すことはできる。
ヴァルバラドは新フォームに変身。ちょっと、どのタイミングでだったか忘れちゃったけど、スパナはウロボロスに「おまえはこの瞬間がずっと続けばいいと思っていたんだろう?」「本当は楽しかったんだろう?」と言われ、スパナも「そうだ、楽しかった」と自分の想いに気づく。
ここ、なんかほろりとしちゃいました。みんなとの過去のシーンが回想されて、一人で突っ張って生きてきたスパナが宝太郎たちとともに戦い、ラケちゃんとの出会いと別れを経て、「ずっとこんな日が続けばいい」と思うまでになった。鉛崎ボルトにも素直に頭を下げられるまでに。
『ガッチャード』という物語の中で、一番変わったの、スパナだよね。
「僕までなんか、すいません」と言う加治木に、「なんか加治木くんはもうどこにいても違和感ないよね」と蓮華先輩。それなー。
続けてミナト先生が現れ、「おまえら何やってんだ、早く体育館行けよー」みたいな。
そこで……じゃないな、出て行くミナト先生を追いかけてスパナが外に出たところだっけ?
怪しい警備員を見かけたところで、ビビビ!となって意識を失うスパナ。
気がつくとまた蓮華先輩と錆丸先輩が同じ話をしていて、そこへまた宝太郎たちが現れ――。
私たち、ループしてるー!?
でもループしてることに気づいているのは――前のループの記憶があるのはスパナだけ。何度かループを繰り返すうちに、みんなに「今こんなことになってるんだ!」と説明できるところまで進み、「ケミーかもしれない」「手分けして探そう!」まで行く。
ホッパー1達にも手伝ってもらって……と思うけど、例の「あちらと繋がる扉」がこっち側からもやっぱり開かないわけです。時間がループしているということは時空がおかしくなってるってことだから、よその世界との扉も機能しなくなると。
9回目ぐらいのループの時に、スパナは例の怪しい警備員を追いつめ、その正体に気づく。
そう、それは。
鉛崎ボルトーーーーーーーーっ!!!!!!
いや、私ね、すっかり忘れてたんですよ、鉛崎ボルトが出るってこと。最初に怪しい警備員出てきた時から「誰だっけ、これ絶対知ってるキャラに違いないよな」と思ったのに、ボルトのこと失念してて……。
なのでものすごい新鮮に、うぉぉぉ!来た━(゚∀゚)━!!!ってなって、まぁ結果的にはGQuuuuuuXの冒頭ぐらいの勢いで楽しめて良かったんですけど、最初の登場シーンとか、両手を後ろに伸ばした格好で逃走するところとか、もっともっともーっとしっかり目に焼きつければ良かったと後悔しきり。あああああ、もったいないことをしたよぉ。
しかし正体バレした後の顔芸、体芸もさすがの鉛崎ボルト、魅せてくれます!
「俺はお前に復讐をしに来た、俺が誰だか――」
「鉛崎ボルト」
「何!? おまえ、俺の名前を……」
そう、かつて、テレビ本編では、スパナはボルトのことなんて全然歯牙にもかけてなくて、「誰だ、おまえ?」だったんですよね。でももうあの時のスパナとは違う。
「悪かった、あの時の俺はまだまだ未熟だった」みたいにボルトに頭を下げるスパナ。そんなことされたら鉛崎ボルト、「お、おまえ…」と頬を染めるしかない(染めてはない)。
駆けつけてきた宝太郎たちにも、「こいつは犯人じゃない」と言うスパナ。「でも九堂を殺そうとした奴だろ?そんな奴を放っておいていいのか」と加治木は納得せず――。
「とうとう尻尾を出したな、加治木」
もはやどこにいても違和感がなく、ケミーのことも錬金アカデミーのことも全部知ってる加治木だけど、ボルトのことは知らないはず。そして繰り返すループの中で、加治木の台詞と表情は少しずつ違っていた……つまり、スパナと同じように、加治木の意識はループしていなかった。
でももちろんただの人間の加治木に時間ループを起こす力があるわけもなく、「ウロボロス」が加治木の体を使っていただけ。「半年前」(ってつまりテレビシリーズ最終回の後?)に戦って倒したはずのウロボロス、実は倒せていなかった。どころかウロボロスはスパナの中に逃げこみ、隠れ潜んでスパナを観察していたらしい。
そしてスパナの願いを叶えるために、時間をループさせた。
うん、そうだろうと思ったよ。
スパナだけが意識を保っていて、しかもミナト先生が「明日結婚式に使うネクタイを選んでほしい」と言い出そうとすると「ビビビ!」となって時が戻っていた。「明日なんて来ないでほしい」というスパナの無意識が、時間ループの原因なのだろうと。
ともあれ加治木の体を離れてウロボロス界へ逃げるウロボロス。加治木は意識を失って倒れていて、スパナは「鉛崎ボルト、おまえは加治木を頼む」と。ちょっと驚きながらも、「わかった」とスパナの信頼に応える鉛崎ボルト。
あああああああ、なんていいシーンなんだーーーーーっ!
めっちゃいい和解シーンなのに……あんなことに……。
ウロボロス界(いつもの謎の廃工場みたいなところ)には鏡花さんも駆けつけ、「鏡花さん、どうして」「私一人でもここに来ることぐらいできるわ。ラケちゃんのおかげかな」と、ラケシスの名前が。うう、ラケちゃん。
ウロボロスを完全に消し去ることはできないけど、みんなの力を合わせれば封印の扉を私たちの次元から切り離すことはできる。
ヴァルバラドは新フォームに変身。ちょっと、どのタイミングでだったか忘れちゃったけど、スパナはウロボロスに「おまえはこの瞬間がずっと続けばいいと思っていたんだろう?」「本当は楽しかったんだろう?」と言われ、スパナも「そうだ、楽しかった」と自分の想いに気づく。
ここ、なんかほろりとしちゃいました。みんなとの過去のシーンが回想されて、一人で突っ張って生きてきたスパナが宝太郎たちとともに戦い、ラケちゃんとの出会いと別れを経て、「ずっとこんな日が続けばいい」と思うまでになった。鉛崎ボルトにも素直に頭を下げられるまでに。
『ガッチャード』という物語の中で、一番変わったの、スパナだよね。
で、ウロボロスを封印の扉に押し込め、扉を切り離せるかと思いきや!!!
なぜかスパナに執着するウロボロス、触手(?)を伸ばしてスパナをかっさらい、スパナまで封印の扉に閉じこめてしまう。
えええええええええ、マジかぁぁぁぁぁ。
「もしここが本当に永遠なら、おまえを倒す方法を編み出す時間はたっぷりあるわけだ」
まったく気持ちが切れないスパナ、強い、すごい。
でもそんな、宇宙の果てで永遠にドン・キラーと戦い続けるドン・キラー・キラーみたいなことになっちゃうの? せっかく「みんなといるのが楽しかった」と自覚できたのに???
時間ループは止まり、再び卒業式の朝、宝太郎たちが錬金アカデミーを訪れ、「あれ?スパナは?」「あれ、さっきまでいたのに」……ぐあぁぁぁぁ、みんな! もっと真面目に!! スパナを探して!!!!!
時間が戻っているのでみんなに記憶はないわけよ…。ウロボロスのことも、スパナが封印の扉の向こうに閉じこめられたことも、誰も知らない。そんなひどいことある???
りんねちゃんの「私ね、一ノ瀬に言わなきゃならないことがあるんだ」も全然頭に入ってこないよ、スパナのことが気になりすぎて!!!!!!
予告見た時から「りんねちゃん、留学でもするんでしょ」と思ってたし、正解だったし、それをなかなか言い出せなかった理由が「一ノ瀬ならそう言うよね」という宝太郎の反応(「すごいね!俺も頑張るよ!!!」)なの、とても可愛くて、さらにそのあとの、宝太郎が「寂しくなるなぁ」と言った時のりんねちゃんの反応も超可愛かったんだけど、今この瞬間もスパナパイセン、一人でウロボロスと戦ってるんすよ!!!!!!
スパナいないのに普通に鏡花さんとミナト先生の結婚式執り行われてるしさぁ。「結局スパナ来ないね」「どこ行っちゃったんだろ」じゃねぇんだわ。探して! もっとスパナのこと探してあげて!!!!!!!
まぁ「卒業」というタイトルで最後が「結婚式の場面」なので、これは「ちょっと待ったー!」しに来るな?と思ったけど、でもみんなが呑気にしてる間ずっと一人ウロボロスと戦っているスパナのことを思うと……うう、涙なしには。
果たしてスパナは結婚式場の扉を突き破り、傷だらけの姿で登場、「すまん、遅くなった」「おめでとう」と鏡花さんを祝福する。ああああああああ、頑張ったね、こっちの時間とあっちの時間がどれくらいリンクしてるのか、どれくらいの時間一人で戦ってたのかわからんけど、本当によく頑張ったね。無事戻ってこられて良かったよぉ。
『仮面ライダー3号』『4号』の時の剛ちゃんとか(『4号』は同じく時間ループ物だった)、『滅亡迅雷』の時の滅亡迅雷&不破さんとか、死にっぱなしの前例があるからさぁ。
ほんと心臓に悪かった……。
生きて戻れたけど、あの「ループしてた時間」を知っているのはスパナだけだから、あの感動的な鉛崎ボルトとの和解も「なかったこと」になっていて、卒業式の日、警備員に扮した鉛崎ボルトは相変わらず「うぉぉ、黒鋼スパナ、どこだぁっ!」ってやってるわけなのよ。
ひどくない!?
ボルトとの和解の機会はいずれまたあるかもしれないけど、それにしたってあまりにもスパナの負担が大きいお話で……ああああ、みんなスパナを労ってあげて~~~~~! なでなでしてあげて~~~~~~。
オープニング、タイトルの「GRADUATIONS」という部分が黒板に書かれていくの、黒板のあの音がちゃんとしてるのが凝ってて良かったです。
そしてちゃっかり一緒に卒業しているソノザさんと雉野、漫才部分も時間ループのおかげで2回映ったし、「卒業できたー!」って喜んでるシーンも。おまいら何年留年してたんだ?
卒業してからのそれぞれの今後、蓮華先輩はアカデミーの大阪支部へ(錬金アカデミー、各地に支部があるんか)、錆丸先輩はお兄さんの研究を手伝うということで。
りんねちゃんはイギリスに留学、そして宝太郎は「人間とケミーが一緒に食事を楽しめるレストランを作る」夢を叶える第一歩として、まず調理師免許を取る。
あ、そうなんだ。すごい現実的じゃん。大物錬金術師になれなくてもお店継げるからいいよね。
あとめちゃくちゃ気になったのがミナト先生の腰にぶら下がってたスカーフ? 卒業式で礼服っぽいの着てるのにずっと腰になんかぶら下げてて、すごい謎だった。あれはお洒落の一環だったんだろうか。
ともあれ黒鋼スパナ、ほんっとうにお疲れ様でした。ラケちゃんの分まで幸せになってね。
そしてどうかもう一度、鉛崎ボルトの名を呼んでやってくれ!
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