「届カナイ……」のカップリング、
「noesis」。
これはすごい。
オープニングからして尋常ではない。
「何が始まるんだ!?」という実に
ゴシックな音作り。
そう、ただの“イントロ”じゃないのだ。
Gacktさんの曲はどれもそうだけど、歌の
部分だけじゃなく、すべての音が物語を
形作っていて、最初から最後まで一分の隙
もない。

序曲で盛り上がったところへ機械処理
されたGacktさんの歌が入り、サビへ。

サビまでの部分、音が取れない。
難しい!
覚えられんぞ。

ちょっとロボット的な雰囲気の声と
曲はなんとなくセカンドアルバム
『Rebirth』を思い出させる。
でも全体としては『Rebirth』よりも
さらにオーケストレーションに磨きが
かかって鳥肌が立つ。

サビがいいんだよね〜。
でもって間奏も後奏もホントにすごい
んだよ。
『MOON』から『Crescent』、そして
今度の『Diabolos』。どんどん深く
なっていく。

オープニングの部分を聞いたうちの
息子、「これ、犬夜叉の曲?」。
なかなか鋭い。
「犬夜叉」の時代劇風な曲調とは
やや趣を異にするとはいえ、そこに
込められた「物語性」、ポップスや
ロックというよりは「サントラ(そ
れもアニメの)」であるGacktさんの
曲の本質を見抜いている。

半人半妖を中世ヨーロッパでやったら
見事「MOON」になるもんなぁ。

ちなみに「noesis」とは心理学用語で
「認識」という意味らしい。

暗闇の中、魂だけが目を醒ましている。
ただ想いだけが、果てしない闇の中、
面影を求めさまよい続ける……。

(これまでの曲の感想、およびこの曲のもう
ちょっとだけ長い感想は『Gacktに首ったけ』
へどうぞ。)