姉妹サイト内の育児日記でわが息子の
風呂敷忍者」姿をご披露しているが、
彼は今、忍者に凝っている。

子どもというのは別に時代劇なんか
見なくてもチャンバラが好きなものなのか、
幼稚園では新聞紙や広告でせっせと剣を
作りまくり、捨てると怒るので家中剣
だらけ。鍔がついてたり、下げ尾がつい
てたり、けっこう本格的だ。
折り紙の手裏剣もいっぱい作ったよなぁ。

マンガ『るろうに剣心』で剣客だの
「お庭番衆」だのに触れ、この春小学校に
入ってからは、学級文庫にもあるという
「らくだい忍者乱太郎」シリーズがお気に入り。
教育テレビで延々と放送され続けている
「忍タマ」の原作本だ。

先日も図書館で「乱太郎」と「ゾロリ」
ばかり袋に入れていたので、「少しは
違う本も」と思って私が勧めたのがこれ。
そんなに忍者に興味があるなら本物の忍者
の話を読んでみたら、というわけだ。
もっとも、佐助を始めとする十勇士の面々
は史実には登場しないらしいけど。

借りてきたその日に一気読みした息子。
「面白かった?」と聞くと「まぁまぁ」。
「お気に入り度」は「中と低の間」
それは何? あんまり面白くなかったってこと?

「ぼくが一番好きなシーンはここ!」と
教えてくれたのは、最終頁の「十勇士揃い
踏み」のイラストであった。
本文じゃないのね(^_^;)

せっかくなので私も読んでみた。
佐助に才蔵、ああ、そうそう、こんなお坊さん
いたなぁ、三好清海入道ね……。
子どもの頃「まんが猿飛佐助」というアニ
メを見ていた覚えがあるし、時代劇でなん
となくは知ってるけど、真田十勇士をちゃ
んと本で読むのは初めてだ。
秀吉の朝鮮出兵の話や、その際の「耳塚
ならぬ鼻塚」の話なんか出てきて、歴史的
背景の部分はけっこう骨がある。
石川五右衛門まで出てくるし。

浜の真砂は尽きるとも
世に盗人の種は尽きまじ

いやぁ、声に出して読みたい日本語やね。

人は城 人は石垣 人は堀
情けは味方 仇は敵なり

なんてのも出てくる。
いいよねぇ、こーゆーの。
最近は「にほんごであそぼ」(教育テレビ)
ががんばって教えてくれてるけど、お話の
中で出会えるのって嬉しい。
別の本(もちろん斎藤孝さんの本)で
「浜の真砂は…」を知っていた息子、
「あ、これ知ってる。五右衛門!
でも“浜の真砂”って何?」

わかんなくてもいいのよ。
語感が大事。
(一応説明はしました)

《長くなったので“その2”に続く。》