昨日のエントリに、
「そうは問屋がおろし大根」という
のを書いた。
『青空晴之助』の語りには言葉遊び
というか、言葉をひっかけて調子を
良くする、というのがたくさん
出てきて、「ああ、こーゆーのって
面白いなぁ」とつい真似したくなって
しまうのだ。

以前にも斎藤孝さんの
『おっと合点承知之助』という絵本を
読んで、「こーゆーの懐かしい」と
思ったのだけど。

「おどろき桃の木山椒の木」とか
「その手は桑名の焼き蛤」とか。
こーゆーの、「付け足し言葉」と
いうのだそうな。

「あたりきしゃりき……」という
のもその絵本に取り上げられていた
けれど、私の知ってるものとは
ちょっと違っていた。
我が家に伝わっていた(?)のは
「あたりきしゃりきケツの穴ブリキ」

わはは。
お下品なので採用されなかったのかなぁ。
義父に聞いても「ケツの穴」だったから、
うちの親が勝手に作ったものではないと
思うが。

皆さんの家ではどうですか。
え? そもそもそんな「あたりき
しゃりき」なんて聞いたこともないって?
かもしれないねぇ。
別に私だって毎日使ってるわけじゃないし。
「おどろき桃の木」だって今どき日常会話
で使うか?って気がするもんな。

「おどろき桃の木山椒の木
 ブリキに狸に洗濯機
 やってこいこい大魔神」

は『ヤットデタマン』の呪文。

「そうは問屋がおろし大根」
「そうはイカの天ぷら(あるいは塩辛)」
この辺は、私にとっては馴染み深い。

「甘ち考え天地真理(あるいは天知茂)」
年がバレますね。
「甘いっ!」というのを「甘ちっ!」と
いうのが子どもの頃はやってた。

「あたり前田のクラッカー」
これは藤田まことが言いだしたん
でしたっけ? CM?
給食で、月に1回ぐらい出てたなぁ、
“前田のクラッカー”。
パンの代わり。クリームがついてて、
はさんで食べる。何枚いっぺんに食べら
れるか、ってよく男子がアホな競争してた。
クラッカーをタワーのように積み上げて、
一気に口に入れる。
入れたはいいけど口ん中いっぱいで
噛めねぇだろ、っていう。
コッペパンをぎゅうぎゅうに潰して一口で
食べる、ってのもやってたよねぇ。

……って、話がずれてるよ。
言葉が懐かしいと自然それにまつわる
思い出も懐かしくって。

たまには使ってみましょう。
さぁ皆さんご一緒に。
「なんか用か、九日十日(ここのかとうか)。
 恐れいりやの鬼子母神!」