おととい、日曜の夜、私は「ああ、やっと執筆ができる」と思ってパソコンに向かっていた。
そしたら、1時間ほど前に寝たはずの息子が起きてきて、「ママ、トイレ」。
その時は、それでおしまいだったのだが。

昨夜、一緒に布団に入った時に(一緒の布団で寝てるわけではない。でも同時に就寝体制を取らないと寝てくれない)、
「そういえばママ、昨日の夜、何の仕事してたん?」

現在、内職が手許にないことをわかっていての発言。
「仕事じゃなくて、趣味」と答えたら、
「どんな趣味?」
うーむ、くいついてくるな。
「小説書いてた」なんて言うと、さらにくいつかれそうだったので、「うーん、blogとか」とごまかしたら。

「blog? そんなん毎日書かんでいいやん。夜は早く寝な」
と言われた上、
「今日はどれくらい家事をしたの?」
え?なんでそんなチェックまで?
私「えっと、洗濯して、ご飯作った」
息子「掃除してないの?」
私「……だって今日、ヨガあったし。もしかして、ママ説教されてる?」
息子「そうかも。今日は趣味なんかせんと早く寝ぇや」

息子が寝ついた後、こっそり布団を抜け出して趣味に精を出したことは言うまでもない。

まぁ、未だ一人で暗い部屋にいるのが怖いらしいので、「目が醒めた時に隣に誰もいないと嫌だ→ママにはこのまま寝ていてほしい」というだけのことで、「掃除もしないママは昼間にたっぷり時間があるはず→趣味は昼間しなさい」ということだったのだろうけれども。

厳しいチェックである。

「小説を書く」が「仕事」だったら、堂々と夜に布団から抜け出せるのになぁ。
明日の“ママ友会”も、「仕事がたてこんでて」と言うことができる。
まだ、パッチワークとか、編み物とかだったら、「どうしても今日中に仕上げてしまいたい」とか言えるし、できた物は何らかの役に立つわけで、「週末のフリマに出すから」なんてことも言えるわけである。

小説は、仕上がっても、本当に何の役にも立たない。
ただ本人が嬉しいだけである。
だから後ろめたいのかなぁ。

いや、堂々と「書いてる」って言えないのは、その内容が純文学でもミステリィでもSFでもない、「きれいなお兄さんが活躍するだけのB級ファンタジー」だからか。