まぁ本当に、出るわ出るわ、続々と「履修不足」が判明し、昨夜のニュースでは日本地図がすっかり真っ黄色になっていた。ほとんどすべての県で「履修不足」の高校があったわけで、「滋賀県は?」と思っていたら「膳所」と「彦根東」が該当していたそうだ。
見事に県下で一、二を争う進学校。
実にわかりやすい。
これだけの数の高校が文部科学省をコケにしていたかと思うと、むしろ小気味いい気がしなくもないのだが、しかしやはり「隠れてやる」というところがバカである。
「うちは受験第一だから、こんな学習指導要領には付き合っていられない」ということを、教委にも国にも、そして生徒にも明らかにしたうえで反則をするべきだったのだ。
もちろん教委は「いいよ」とは言わないだろうけれども。
でも「許されそうにない」からと言って「隠れてやる」のでは事態はまったく進展しない。
むしろこれでまた国からのチェックが厳しくなったりしたら、安倍さんの思うツボではあるまいか。
「生徒のため」と言いながら、バレちゃった今はその生徒に過大な負担を与えている。どこかの私立高校では300時間以上も足りない、とか書いてあった。どないすんねんな。
しかしこの事件の本当の被害者は、「マジメに学習指導要領を守らされていた」他の学校の生徒達だろう。
まったく、「正直者はバカを見る」である。
「ズルをした」教師達は、教育の公平性というものに対して不正を働いたのだ。
まぁ、そうは言っても進学校と普通の高校との「授業内容」がおんなじであるわけはなく、「教育の公平性」って何よ、という話はある。
だからこそ校長は、「これが進学校のやり方だと思っていた」などと言うのだろう。「そもそもレベルが違うんだから、同一の指導要領を押しつけられても困る」というようなこと。
でもだからこそ、「教科の数と種類ぐらい一緒にしておけよ」なのだ。
それにしても、ここまで数が多いと、「じゃあ中学校はどうなの?」という気もしてくる。中学校ではそーゆー問題は起こらないのだろうか??
小学校では?
うちの子の小学校では、2年生は毎日5限目まで授業がある。しかし市内の別の小学校では、週に1日4限目までの日があるらしい。
週に1時限違うと、年間ではかなりの授業時間数の差になる(40時限ぐらいか?)。こーゆーのは、裁量の範囲内なのだろうか。なぜ、少なくても大丈夫なのだろう。うちの学校がやたらに人数が多くて、ちょっと校外へ出るのにもやたらに時間がかかるから、その辺の「移動時間」の分が多くなっているだけなのだろうか??
小学校や中学校は義務教育で、どこに住んでいても、基本的には同じ教育が受けられるというのが建前だ。
でも当然、教師も違えばクラスの人数も違い、設備その他もまったく違う。
どこに住んでいて、どんな小学校に通うかで、受けられる教育の質はかなり変わるだろう。
「全部同じ」は絶対に不可能だ。
だから、やっぱり、せめて「教科の数と種類ぐらい」は合わせてもらわないとなぁ。
社会・政治
2 Comments
次々と該当する学校が明らかになる中,名前の挙がるところが絵に描いたように有名校ばかりなので笑えるねぇ。奈良もT大寺学園だったし〜。首相の提案している教育バウチャー制度なんかが導入されたらそれこそ小学校も中学校も無法地帯になるんじゃないかなあ。それが「美しい」のかいな??謎ですわ・・・
返信削除��an-an様どーもです〜。ホント、義務教育である小・中学校にあまり変な競争原理を持ち込んでほしくないと思う。ってゆーか、競争しないと「良くなれない」教育って何なの!?って気がするよねぇ。志が低すぎ。そもそも「教育バウチャー制度」が導入されても、学校が1つか2つしかない地方には、全然選択の余地はないのよ。「私立も含めて」って言われても私立なんかないから(笑)。所詮都会のお坊ちゃんの発想よね。横文字で「いかにも対策を取りました」みたいなことが好きなのよ。「教育再生会議」にお金を使うぐらいなら、まず現場に金と人を手当てするのが先じゃないでしょうか。
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