読書週間の時に、新聞の特集欄で、ある識者(コラムニスト??)の人が、「本を読むと孤独がへっちゃらになる」というようなことを書いていた。

「本を読む」という行為は、自分一人だけですることで、一人で本の世界と向き合うことだから、みたいな。

なるほどなぁ、と思った。
そりゃあ、そうだよね。
映画は一緒に見に行けるけど、一冊の本を同時に一緒に読むっていうのは……まぁ、「読書会」とかあるけど、あれって本来の「読書」とはやっぱり違う気がするし。

本を読む人間が「暗い」とか言われて敬遠されてしまうのは、「一人でもいい」を公然とさせているからかもしれない。
たとえば、教室の中で一人、クラスメートの輪の中に入らずに黙々と本を読んでいたりしたら。
別に、本人はただ物語の世界を楽しんでいるだけなんだけど、周りからしたら「物語」という結界を張って、自分達を拒絶しているように見える(のかもしれない)。

君たちとふざけてるよりこっちのが楽しい、だもんね。

まさしく私は、友達が誘いに来ても「今、本読んでるから」と断る嫌な奴だったので(笑)。
その私が、本ばっかり読んで友達と約束してこようともしない息子に「いいのか、それで」とやきもきしているんだから、まぁ何をか言わんや、であります。

自分や息子のことを考えると、「読書って、ホントにオススメすべきものなんだろうか?」と思ったりする。
みんなと仲良くするのに、「本」は有害かもしれない(笑)。