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やっと「その2」です。
何書きたかったのか忘れるな。

百鬼丸のお父さん役、中井貴一。天下を取るために「自分の子の体をくれてやる」と魔物と取り引きをする人。
映画を見る前、この設定をサイトで見た時に、「それってなんか『陰陽師2』の時とおんなじやん」と思った。あの時も、一族の復讐のために魔道に墜ちる父親だったのよね。そのために息子を不幸にしてた。
今回の役の方が見た感じも死に様もかっこよかったけど、でも「また中井貴一か」という既視感が……。

あの年代で、こーゆー時代劇の敵役がぴしっとはまる人っていうのが、きっと少ないんだろうな。敵役ではあるけど、完全に「悪役」というのでもなくて、「悪」にそれなりの筋というか説得力が出せて、しかも端正で。
中井貴一じゃないとしたら誰?と考えてみても、思いつかない。真田広之じゃ絶対違うしなぁ。

百鬼丸の母は原田美枝子。これもなんか、「こーゆー原田美枝子は前にも見た」という気がとてもしたのだが、何だったのかはよくわからない。ただの気のせいかもしれない。「見たことがある」と思うのは、それだけ役にはまってるってことだろうか。

そーゆー意味では、他のキャストもみんなはまっている。
琵琶法師の中村嘉葎雄ちゃん(うちの母が「ちゃん呼ばわり」するので、なんとなく私もちゃん付けしてしまう。萬屋錦之介が「錦ちゃん」だったから、弟も「ちゃん付け」なんだろうな)なんて、「他に一体誰がこの役をできるのだ」という気がする。
かなり神出鬼没というか、都合良く説明に出てくる狂言回しのような爺さんだが、さすがの巧さと存在感でツッコミを入れさせない。
年を取ってもかっこいい人だ。
(若い頃なら百鬼丸をやっていただろう。その場合どろろはやはり美空ひばりか)

百鬼丸の育ての親である呪医師、原田芳雄。
いかにも原田芳雄、と思ったら、昔々のアニメでもこの役の声は原田芳雄だったらしい(Wikipedia参照)。そんなに原田芳雄な役なのか。
人里離れて研究に没頭しているマッド・サイエンティスト系の人だが、しかしいい人。この人がただの実験材料としてではなく、ちゃんと息子として百鬼丸を愛したからこそ、その後の男前な百鬼丸がある。
でもなぜ剣術まで教えられるのであろう。戦乱の世を生き抜くためには医師といえど剣術ぐらい心得てなきゃダメなのか。

どろろの母親は麻生久美子だった。回想シーンにちょろっと出てくるだけだが、とてもいい役だ。お父さんの菅田俊も1シーン、死ぬとこだけだがかっこよい。親がしっかり生きてるとこを見せれば、子どももちゃんと強く生きる、みたいな感じ。
子捨てをする親をなじるシーンとか、「何があっても親は親だから殺せない」というセリフとか、「親子」というのがとっても重要なテーマになっている。そもそも百鬼丸の敵は「魔物」ではなく「父親」なんだものな。

百鬼丸の弟役、瑛太くん。
『のだめ』にはまった後なので、ついつい「峰が仮装してる」と思ってしまう。兄弟なのに似てないとか。「目」よりも「耳」とか……。
いや、でも、瑛太くん好きです。『アンフェア』も「峰」も良かったし、今回は今回でまた違ってて。

チョイ役で出てた劇団ひとり。
彼も好きだ。顔がチョウ・ユンファに似てると思う。

もう一回見てもいいなぁ、と思うぐらい好みな映画だったのだけど、エンディングでミスチルが流れてきた時にはずっこけてしまった。
なぜここでジャパニーズポップス。
せっかく楽しく異世界にトリップしていたのに、いきなり「今どきの日本」。別にミスチルの曲自体は悪いとは思わないけど、『どろろ』とは関係ないじゃん。
オープニングはいかにもおどろおどろしい音楽だったし、途中の連続魔物退治のところはジプシー・キングスっぽいスパニッシュな音楽で、もちろん琵琶法師の琵琶の音もあるし、ずっといい感じに異世界だったのに、なぜ、なぜ最後が普通にポップスなんだぁ。

宣伝のため、なんでしょうけど。
すごく興ざめだった。

あんまりがっかりしたので、家帰って聖飢魔�聴いてもう一度気分を盛り上げた。Gacktさんだと同じ異世界でも洋モノなので、和モノ+魔物で聖飢魔�。小暮伝衛門名義の「桜の森」なんて琵琶で始まるもんね。
「HOLY BLOOD」とか、詞もかなりはまると思う。
まぁ、私の趣味と言ってしまえばそれまでなんだけど、エンディングは琵琶とか和太鼓とか二胡とか、そーゆー音にしてほしかったなぁ。


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