おととい、夜のニュースを見ていた時。
中教審の答申の話で、石井岡山県知事が「文部科学省の権限強化で、焼け太りとしか言いようがない」と言っているのが紹介されていた。

私と夫は「“焼け太り”って、どういう意味なん?」とそこで引っかかってしまい。
「ヤケになって食い過ぎて太る」
「え〜、字が違うよ」
「ヤケってどーゆー字?」
「“自棄”でしょ。自暴自棄の“自棄”」
「じゃあ“焼け太り”って?」

わからない言葉は辞書で調べましょう。

新明解国語辞典によると。
「火災にあったことがきっかけになり思いがけない人の善意に恵まれるなどして、以前よりもかえって生活が豊かに(事業が大きく)なること。」
だそうだ。

「へ〜、そんな言葉初めて聞いた」
「で、今はどーゆー意味なん? よけいわからへん」

“太った”のが「国の権限」である、ということはわかるのだけど、「国の権限」はいつどんなふうに“焼けた”のだろう。

「焼け太り」で毎日新聞の記事を検索したら、この中教審のニュースの他に、「NHK受信料の義務化」云々の記事でも使われていた。
「義務化だけしてNHKを焼け太りさせることは国民の理解を得られない。NHKは経営改革の意欲をみせてほしい」という具合。

こちらはなんとなく、不祥事とか色々で「焼けた」NHKが逆に受信料義務化で「太る」というのがわかる気がするが。

「焼け太り」って、政治の世界ではよく使う言葉なのかな。
実際に火災にあって逆に「太る」人なんて、そうそういるとも思えないけれど……。