明日は統一地方選の投票日。
皆さん、投票に行きますか?

私は一応、選挙権を得てから行かなかったことは一度もない。子どもの時も、親について一緒に会場に行っていた。
この間新聞に、「親も行かないし、投票の仕方がわからないと言う若者がいる」という話が出ていた。

「投票の仕方」って、別に紙に候補者の名前書くだけやん。
「でも誰の名前を書いたらいいかがわからない」
それを自分で考るのが肝心なんやん……と言っても、確かにわからない。
選挙カーは大抵名前を連呼しているだけだし、選挙公報なんか見てもたいしたことは書いていない。
だからといって演説会に参加するほど政治に関心があるわけでもない。

今も選挙カーが名前と「ありがとうございます」を連呼している。「最後のお願いに上がりました」

お願いされてもね。

塩野七生さんは『ローマ人の物語』の中で、

「政治体制とは、単なる政治上の問題ではない。どのような政体を選ぶかは、どうような生き方を選ぶかにつながるのである」(文庫版第1巻の168頁)

と書かれている。

古代ギリシャやローマの政治では、「市民」というものが非常に深く政治と関わっていて、何やら羨ましい。
その当時、日本はまだ縄文時代。
日本に「市民」が登場するのは一体いつの話だろうか。

平安時代や戦国時代に、「民衆」というのは何をしていたんだろう。自分達のための国を作ろう、という人は、誰もいなかったんだろうか。

橋本治さんの『このストレスな社会!ああでもなくこうでもなく5』に、

「日本では、国民が国家や社会のあり方を変えない。変えるのは、「変えられる立場にある人達」だけである。」(P453)

と書いてあって、やっぱり、と思ったが、まだこの先も、

「日本では、原則として政権交代が起こらない。」(P456)

という状況は続くのだろうか。

とりあえず、私は明日投票に行く。