選挙の結果が出て。

それでも石原さんが勝つのか。

と思った。
義母もおんなじことを言ってたから、私一人の感慨ではあるまい。ニュースで接する限り、石原さんにいいイメージは持てない。まぁだからといって浅野さんにいいイメージがあるわけでもないけど、2期8年もやって、「都政私物化」なんてことも言われているわけで、「そろそろ違う人で」というふうには、東京の人は思わないのか。

都知事選はずっとニュースでも大きく扱われていて、でも他県の人間には投票権もないし、まるで自民党総裁選を見ているような感じだった。
「自分達にも関係がありそうなのにまったく手出しできない」もの。

翻って、手出しのできた滋賀県議選。

滋賀県は、去年「もったいない」で嘉田知事が当選して、新幹線新駅の凍結その他で議会と揉めていた。
なので今回の県議選では、県民が「議会でも嘉田派を選ぶのかどうか」ということが争点になっていた。

結果的に、嘉田派が勝った。

私としては新幹線の新駅なんか要らないと思うし、いい加減早く決着つけて他の色々な問題に取りかかってほしいと思うから、「良かったな」だけど、これで新幹線やダムの問題に本当にすぐ決着がつくかどうかはまだよくわからない。

新駅に関しては、既にそのために立ち退かされてしまった人達がいるし、既にかなりのお金が使われてしまっている。
進むも地獄、止めるも地獄……。

こういう何年もかかる事業というのは、最初に立案された時と実際に完成する時とで周囲の状況が変わってきてしまうから、難しい。
十年先、二十年先を見こして計画を立てなきゃならない。

滋賀は、せっかく琵琶湖があって、田んぼや畑もまだ多いんだから、そっちを活かしていく方が絶対いいと思う。
世界的に水と食糧の争奪戦が始まるのはそう遠いことではない。水と食糧を自分達でまかなえて、生活もそれなりに便利な「暮らしやすい田舎」を目指すべきだ。

もう既に、私の住んでる地域ではずいぶん田んぼがなくなってしまった。
誰も跡を継がないから、みんな売られてしまう。
別に滋賀に限ったことじゃないけど、企業の収益よりも、食糧の自給率の方がずっと重要な問題じゃないのかな。
そういうところにこそ、国家戦略というのは必要じゃないんだろうか。

どんなに儲かったって、食べるもんなかったらしょうがないぞ。