昨日の記事で、友達とランチに行った、という話が出てくるけれども、その時に一人が、「前にこの店に来た時、ずーっと一人で本読んでる人がいたのよねぇ。私あんなこと絶対できひんわ」と言った。
もう一人が「私も私も。一人で喫茶店なんか入れへんし」と言って、最初の一人が私に向かって「できそうやな」と言ったのだった。

一人でずーっと本を読んでるのはまったく平気だけど、別にそれを喫茶店でやらなければならない必然性は、私にはない。
第一私は小心者なので、コーヒーを飲み終わっているのに、水だけで居座って本を読み続ける、という真似はできない。

一人で喫茶店とかレストランに入れるかどうか、というと、まぁ入れる。わざわざコーヒーを飲むためだけに一人で喫茶店に入ることはないけれども、出かけていて、昼食を採る必要がある時は、一人でお店に入る。
映画を観る時(年に数回)とか、大阪で芝居を観る時(年に1〜2回)とか、一人で行くことが多いので、そうなる。
宝塚はほとんど母と一緒だから、食事も母と一緒。

一人でお店に入って、注文して、食べものが来る間、確かに私は本を読んでいる。出かける時は基本的に本を持ち歩いて「隙あらば読む」を実践しているので(大阪へ出かける時など、往復の車内は絶好の読書時間)、それを読むのだった。
他のお客さんを観察するのも面白いのだけど、(たとえば二人組ならどーゆー関係か会話の内容から考察してみたり)あまりじろじろやってると怪しまれる。複数でお店に入っている時も、うっかり後ろの席の会話に聞き入っていて、目の前の相手との会話がおろそかになる時も、たまにある。

まぁ、一人だと食べるのも早くなるから、ささ〜っと食べてささ〜っと出ていく。

おいしいケーキと紅茶で贅沢なティータイム、とかを味わうために喫茶店に入るなら、やはり誰か相手がいる方がいいでしょうねぇ。

そういえばうちの息子は私以上に「いつでもどこでも本を読んでいる」奴なので、お店に入って料理が出てきてもまだ本を読んでたりするし、毎朝家では本読みながらパン食べてるし、歯磨きする時も、着替える時でも読んでいる。
(そして毎朝怒られている)

私も歯磨きする時は、なんか読んでるな。
魚焼きながら本読んでて魚を焦がすとか。
電車の中で本に夢中になって乗り過ごしそうになるとか。
バス停でバスを待つ間に本を読んでたら、バスが来たことにまったく気づかず置いていかれそうになったとか。
(運転手さんもちょっと一言声かけてくれればいいのに……)

学生の頃は宝塚の前売りを買うためにずーっと半日劇場付近にいて(何時間かおきに点呼があるのでずーっといなければならないのだった)、ベンチでずーっと本を読んでいた。
ちょっと腰掛けられる場所さえあれば、別にお店に入ってコーヒーを注文する必要もなく、「一人でずーっと本を読んでいる」はまったく平気。

本好きでない人には、信じられない話かもしれませんね。