昨日、“『太陽にほえろ!』の松田優作”と書いたら、なんかすご〜く『太陽にほえろ!』が見たくなってきた。

母親が好きだったせいもあって、私はずーっと『太陽にほええろ!』を見ていたのである。さすがに松田優作の頃はリアルタイムでは見ていない(というか覚えていない)が、“ボン(宮内淳)”からは最終回までずっと見ていたはず。

『太陽にほえろ!』は金曜の夜8時の放映だったが、小学校の修学旅行が確か金・土で、周囲が「金八先生が見られない」と言っている中、一人「太陽にほえろ!が見られない」と言っていたことを覚えている。
当時はまだ家庭用ビデオが普及していなかったのだ。
考えられないでしょう、今ドキの若い人には……。

もしかして『太陽にほえろ!』が刑事ドラマだってことも知らない人がいるかもしれない。
刑事達がみんなお互いをあだ名で呼ぶ、というものすごい嘘八百な刑事ドラマだったが、1972年から1986年まで14年間も続いていた。(PART2を含めると1987年まで。ちなみに『あぶない刑事』が始まったのは1986年。どっちも“昔”になったな……)

たくさん刑事が出てくる中で、私はやはり何と言っても“山さん”が好きだった。
スコッチ(沖雅也)もボギー(世良公則)も好きだったが、一番は山さん。
フルネーム、資料見なくても漢字で書けるぞ、山村精一。通称“落としの山さん”、演じていたのは露口茂氏。
なんというか、あの渋さがたまらなかったのだなぁ。
声といい喋り方といい、ちょっとクールな厳しい感じといい。
露口氏は私の父より4歳ほど年上で、山さんの設定もきっと40代だと思うが、そんな山さんが小学生の時から好きだった。
もう死なないだろうと思っていた山さんが、番組終了目前に馬鹿馬鹿しい死に方(大体『太陽にほえろ!』の刑事の死に方というのは、事件を追っていての“殉職”よりも、通りすがりに殺されちゃう、というのが多かった気がする)をした時は、「何すんねん!!!!!」と大いに怒ったものである。
なんで今さら、というか、どうせ殺すならもうちょっと何とかというか。

『太陽にほえろ!』が終わってから、露口茂さんの姿を見ることはあんまりないのだけど、一度2時間ドラマで鈴木保奈美(漢字合ってる?)の相手役をしていた。
私にしてみれば鈴木保奈美が露口さんの相手役なので、「いいな〜、鈴木保奈美」とか思っていた。

声と喋り方。
たたずまい。

好きだったなぁ。