昨日、図書館で『名探偵コナン』の6〜10巻を借りた。
6巻の表紙裏のところに、「職場に新しいパソコンを入れた。もちろんPC9821!」というようなことが書いてあった。
6巻の発売は1995年。
うちにある、この「古代遺産」のような98NOTEも、1996年に買ったものである。

NECがPC98の生産を完全にやめたのがいつだったか覚えてないけど、ほんの11年とか12年とか前にはまだ、主流であったのだ。(もっとも同時期に購入したうちの初代デスクトップはDOS/V機、富士通のFM-Vだった…。そろそろ怪しくなりかけていたのか)
「十年一昔」とはよく言ったものだけど、パソコン業界では十年でもう「古代遺産」になっちゃうのだなぁ。

この写真の98NOTE、外部記憶はフロッピーディスクのみ。
当然インストールとか、リカバリディスクとかは、フロッピーで添付していたのだろう。
何枚もあって、「2枚目を入れてください」みたいな指示が出た。
PCカードスロット、マウスとプリンタのコネクタ、外部CRTとキーボードのコネクタ、それに一つだけシリアルコネクタがついている。あ、それから外部フロッピードライブの口もある。

そう、当時はUSBがまだなかった。
ユニバーサル・シリアル・バス。これが登場したおかげで、外部機器との接続がホントに楽ちんになったんだよなぁ。

唯一の外部記憶装置、フロッピードライブがまともに動かなくなってしまった段階で、この98はどうしようもなくなってしまった。これで作業をしても、データを持ち出せない。
もちろん外からデータを入れることもできない。
当然これ、ネットにもつながらないからメールで送るというのも無理。

11年とか12年前は、まだインターネットもそんなに普及してなかった。こうして思い出すとホントに隔世の感がある。

OSはWindows95のまま。
一太郎は確か8が入ってるが、重くて動かない。
WordもExcelも、なぜかAccessまで入っている。
ほとんど使わなかった。
息子が赤ちゃんの時は大いに活躍していたNOTEだったけど、私が使うのは秀丸エディタだけやったからな。

実はうちにはもう1台98NOTEがある。
義妹用に買ったものだ。
写真のやつより少し新しくて、フロッピードライブと交換して使うCDドライブ(もちろん読むしかできない)が付いていた(それをうちのにも使いたくて半ば無理矢理買わせた)。
これのOSは、Windows98に上げてある。
今でも息子のゲーム機として健在。
これには『ぷよぷよ』が入っているのだ。
それに、Windowsについていたゲームだと思うのだが、「Hover」というのがあって、それも息子が気に入っている。
「ソリティア」とか「ハーツ」とかも、幼稚園に入る前からこの98NOTEで遊んでいた。
「ペイント」でお絵かきもできるし。

気がつけば今こうしてblogを書いている二代目デスクトップももう7年目。かなり「過去の遺物」に近づいてきた。
まだ全然さくさく動くのになぁ。