日曜の午後、息子が夫と一緒に自由研究に挑戦した。
『3年の科学』の付録だった「食品の自由研究セット」というものを使って、成分を調べる。
セットはこんな感じ↓
試薬6種類と、小さな試験管、スポイト、かき混ぜ棒がついている。



「これでらくらく自由研究!」などというキャッチコピーがついていたが、全然「らくらく」なんかじゃなかったのである。
何しろ、お昼の2時前から始めて、終わったのが夜の7時半くらいだった。夕飯の時間を30分引いたとしても、一体何時間かかってんねん……。

「まず試験管洗いを作りましょう」という準備の段階でつまずいていた。
うちの父と息子、非常に相性が悪い。
完璧主義の父と、同じく「自分の思ったとおりじゃないと気がすまない」頑固な息子。すぐにケンカになる。
いきなり息子が号泣していた。
どうなるのだ、自由研究……。

正直ハタで聞いている私の方がイライラして、ちゃぶ台ひっくり返しそうになった。
もうちょっと仲良くできないのだろうか。
お互いに絶対に譲らないところがある意味すごい。
しかも息子が泣こうがわめこうが夫はキレずにそのまま付き合う。私だったら息子が泣いた時点で「もういい!自由研究なんかやめやっ!!」とキレておしまいだろう。

まぁなんとか第一の試練を乗り越え、食品の成分調査が始まった。
これがまた、大変である。
タンパク質、デンプン、鉄分、ビタミンC、そして酸・アルカリの調査ができるようになっているのだが、「せっかくだから」と全種類挑戦しようとする。
もちろん調べる対象の方も3つや4つじゃ面白くないということで7つぐらい用意。
調査対象になった野菜や果物を切ったりおろしたりするのが父の役目。息子がそれに試薬を垂らして結果を見る。



↑これはかの有名な「ヨウ素デンプン反応」。
サツマイモだけが非常にはっきりと紫に反応している。
サツマイモの上のジャガイモも反応するはずだが、なぜかあまり色が出ていない。「北あかり」はデンプンが少ないのか?

こういうふうに直接かけられるものはいいのだが、試薬によっては水に溶かして試験管に入れなければならない。
「ブロッコリーなんかどうやって溶かすんや!」
まぁそれはそれは大変でしたね、すりおろすのが。
しかもそれだけがんばっても全然反応なかったりするし。

試料や試薬が混ざらないように、その都度試験管だのスポイトだの洗わなくちゃならないし、「全然反応がないのはつまらないから、これもやってみたら?」と夫がまた試料を増やすし、ほんまに「いつ終わんねん!?」。

もし一枚一枚色が変わったところを写真に撮ったりしてたらもっと時間がかかってたんやろなぁ。
ああ、ぞっとする。
私やったら絶対途中で「もういいやん、どうせ鉄分なんか検出できひんからもうやめとこ」と打ち切っているに違いない。

二人とも大変お疲れ様でした。

……しかし、ただ実験しただけでは「自由研究」にはならない。この後、模造紙にまとめなければいかんのだ。
それってやっぱり私が指導するんですか?
ああ、めんどくせ〜〜〜〜〜〜〜〜。