昨日のNHK『夏うた2007』。(←やたらにNHKネタが出てきますが、別に私はNHKの回し者ではありません)
元ちとせと坂本龍一のコラボで『死んだ女の子』をやる、というのでついついチャンネルを合わせてしまった。

『死んだ女の子』――原爆で死んだ女の子の魂の叫びを歌った歌。
私はこの歌を、中学のコーラス部で歌った。
昨日の元ちとせバージョンとは訳詞も曲も違ったのだけど、歌うのが嫌になるくらいつらい詞だったのは同じ。メロディーも、哀しいけれど美しかった。

昔は(というか私の通っていた学校は?)小学校や中学校には夏休みに「登校日」というのものがあって、それは大抵8月6日の原爆記念日とか、15日の終戦記念日だったりした。
それで、確かその登校日の戦争学習用に、コーラス部で『ああ許すまじ原爆を(…というタイトルだっけ?)』と『死んだ女の子』を歌ったのだ。なんか、放送部でビデオに録って、全校に流したのじゃなかったかな。

どっちもものすごく暗いしつらいし、戦争を知らない中学生としては、「なんでこんな暗い歌歌わなきゃいけないんだろう」と最初は思った。
練習しているうちに、「いい曲だな」と思うようにもなって、特に『死んだ女の子』の方は「好き」にもなったけど。

昨日久しぶりに、別バージョンとはいえ『死んだ女の子』を聞いて。
泣いてしまった。
本当に、なんて哀しくて強烈な歌詞だろう。
元ちとせのボーカルもさすがの説得力だし。

戦争に限らず、幼くして死ななければならなかった者達はみな可哀想で、「何のために生まれてきたのだろう」と「生の理不尽」を感じるけれども、原爆の火に焼かれ、一瞬にして灰と化した何人もの「死んだ子供達」……。

「しょうがない」わけないじゃん、と強く思う。

夏が来るたびテレビが戦争のことをやるのが、怖くて暗くて嫌だった子供時代。
でもやっぱり一年に一回ぐらいは、そーゆーことちゃんと考えなくちゃいけないんだよな。