昨日、一番最初に鳴き始めてくれた♂鈴虫くんが死んでしまいました。かつおぶしの入ったペットボトルの蓋の中で仰向けになってご臨終……。(写真は在りし日の一番鈴虫くん)
だいぶ動きが鈍くなって、弱ってきたなぁと思ってはいたのだけど。
もう9月だもんねぇ。8月の8日から毎日夜も昼も、一体いつ寝てんの?と思うぐらいずーっと鳴いててくれていた。

己の命の短さを 知りて鳴くのか鈴虫よ

まだ残っている十数匹も、だいぶ弱ってきている感じ。
よく観察すると、羽根の具合がおかしくて、鳴いているんだけどうまく音が出ていない奴や、足が一本なくなっている奴など、色々いる。
餌の交換時に逃げ出して、捕まえようとして怪我させちゃった奴とか。ごめんよ、慣れない飼い主で。

もう全部逃がしてやろうかなぁ、と思ったのだけど、「3年の科学」に、「♂が鳴かなくなってから♀が卵を生む。卵を越冬させたい場合は最後の一匹が死んでからどーのこーの」と書いてあり、せっかくだから卵を越冬させたい気もして、未だ逃がせない。

しかし「♂が鳴かなくなってから」っていうのはつまり、「♂が死んでから」ってことじゃないのだろうか。
虫は普通、自分の子世代には会うことなく死んでしまうけど、ひたすら鳴いて♀にアピールして、卵さえも見ずに死んでしまうのねぇ。
儚いなぁ。

というわけで、先週撮った「動く一番鈴虫くん」の映像をば。夜撮ったので、暗くてちょっとわかりにくいですが、羽根を震わせているのが見えると思います。
音も小さいけど入っているので。
良ければ聞いてやってください。
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