絵の具セット、ピアニカ、習字セットにリコーダーと色々買わされる小学校だが、今度は国語辞典の斡旋が来た。
国語の授業で「辞書の引き方」というのを習う時期なのだな。
ピアニカなんかと違って辞書なんで、別に普通に本屋さんで買ってもよく、お兄ちゃんお姉ちゃんのを持ってきてもよく、「これを買いなさい!」というのではないのだが。

しかし4つも申し込みの袋がある。

私が小学生の頃は、学校オススメはこれです、という感じでせいぜい2種類ぐらいを紹介されただけだったと思うのだが、これも「多様化」「個性の時代」という流れなのか、4つの申し込み袋に5種類の辞書。
三省堂、小学館、ベネッセ、教育同人社に光村教育図書。
もちろんどれも「小学生に最適! オールふりがな付き!」といった宣伝付き。
三省堂と小学館のものは名入れもしてくれるんだとか。

息子のための辞書。
買おう買おうと思いながら、未だ買ってなかった。
うちの息子は幼稚園の頃から一人で岩波文庫の「プーさん」が読めて、漢字も読むだけならかなり読めていた。
おまけに質問魔。ニュースなんかで知らない言葉が出てくるとすぐ「○○ってどーゆー意味?」と聞くので、いい加減答えるのが面倒になって「辞書引け!」と言っていたのだが。

さすがに幼稚園児が「新明解国語辞典」を引くのは難しい。
なので子ども用の辞書、買ってやろうかな、と書店で物色したことがある。
子ども用は、あまりにも子ども用すぎて、アホみたいで嫌だった。イラストが多すぎたり、やたらカラフルでかえって見にくかったり、収録語数が少ないから息子が知りたい言葉が載っていないかもしれない(何しろ「大陸間弾道ミサイルってさぁ、テポドンみたいな奴?」と訊いてくる奴だ。教科書に出てくる言葉だけ載っててもしょーがないぞ)。

結局買わずに、必要なら大人用の辞書を引かせ、読めない字は読んでやる、という対応をしてきた。
まぁ「辞書引け!」と言ってもめんどくさがって「じゃあいいわ」となることの方が多いのだが。

さて、今回はどうしよう。
私としては、やっぱり今さら小学生用の辞書なんて買いたくない。無駄だと思う。すぐに「知りたい言葉が載ってない」になるような気がする。
夫は、こーゆーところは甘いので「みんなと一緒の方が使いやすいで。イラストあった方が楽しいし」と「みんなと同じのを買え」派。

え〜っ、みんなと同じなんて全然つまんないじゃ〜ん!

私なんて小学生の時、おじいちゃんの古い辞書を嬉々として持って行ってたのに。旧仮名づかいで「学校」が「學校」みたいな。引いたらよけい意味がわかんなくなるようなレトロな辞書を嬉しがって引いていた。

別に、学校じゃ「辞書の引き方」ってだけで、そんな毎日毎日使うわけじゃないんだし、どうせ買うんだったら長く使えそうな奴を買いたいけどなぁ。

まぁ、使うのは息子なので、一応今度本屋行って、本人の意見も聞くつもりだけど。
私としては三省堂の「例解新国語辞典」を買ってみたいなぁ。選んでくれないかなぁ(笑)。

でもこんなふうに学校で辞書を買わされても、普通はそうそう使ったりしないよね。立命館小学校みたいにすべての授業で辞書必須!みたいだったら買う値打ちあるけど。
う〜ん、「自分専用の辞書」があったら、めんどくさがらずにちゃんと引くかな。
付箋を貼らせてみるか?