今、CSのアニマックスが『ガンダム祭り』というのをやっていて、1stガンダムのTVシリーズが毎週2話ずつ放映されている。
劇場版3部作は何度も見たけれど、TVシリーズを見るのは超久しぶり。中学とか高校とか、それぐらいの時に再放送があって以来ではないだろうか。

劇場版と違ってTVの方は時々アムロがすごい顔になってて、「絵」的には「おいおい」というところもあるのだけど、劇場版では圧縮・省略された細かい部分が見られる。
もちろん毎回のオープニング、エンディング、あの懐かしのアイキャッチ……。
きゃー、セイラさ〜ん!!!
シャア!!!!!
とビデオを見ている間中顔がにやにやして我ながらアブナイ。

セイラさん役の井上瑶さんも、ブライトの鈴置さんも亡くなってしまったし、まだ出て来てないけどマ・クベの塩沢兼人さんも逝去。
ガンダムのみならずアニメおたくだった私には、セイラさんが「アムロ、よろし?」と喋るだけでうるうるしてしまう。
いいよねぇ、あの喋りは井上さんならではだよねぇ。

ブライトも19歳だと思って見るとびっくりするし(笑)。
リアルタイムで見ていた頃はこっちはまだ中学生なので、ブライトやシャアは「大人」だったんだけど、今見るとほんと、アムロもフラウも、みんなよく闘ってるよねぇ。
「子どもが乗っています!」とか、正規の軍人さん達に驚かれたりなめられたりするシーンがいっぱい出てくるけど、今だと納得できる。
自分も子どもだった頃は「子ども子どもって何よ!アムロは立派に闘ってるのに!」と思っていたのに。

でもホントに、立派な子ども達だよなぁ。

フラウのお母さん達が爆撃で死んじゃって、アムロが「君は強い女の子じゃないか!…走れ、フラウ!」と言うシーンなんかすごいと思うもん。
40近くなった今でもそんなセリフ、言えそうにない。

そういう「戦争」の描き方がすごいな、と改めて思う。
中学生の頃見ていた時も、「敵もまったく同じ人間で、“お母さ〜ん”と言って死んでいく」描写に「すごいアニメだ」と思ったけど、本当にね。

がんばってるヒーローのはずのアムロ達がやたらに「軍法会議ものだ!」と大人達から叱られ、果ては囮にされて……。

昨日、8話『戦場の荒野』を見て。
子どもの頃から大好きなエピソード。
ここに至るまでの避難民の描き方もさすがだったけど、この回はホントに「ジオン軍ったって、ホントに普通の、軍服を脱いで会ったら友だちになれるような人達なのよねぇ」と思わされる。
そして目指す故郷の街が跡形もなく荒野と化している現実。
軍人以外の人々にとっては、「どっちが勝っても負けても、私のように夫を亡くす人間が出るばかり」。

そういう「戦争」のドラマとホワイトベースの戦いが非常に巧みに組み合わされていて、ちゃんとシャアはかっこいいし、「なんてよくできてるんだろう」と改めて感動。

セイラさんとカイのやり取りなども細かくて、やっぱいいな、TVシリーズ。

ちなみに来月、『0079-0088』と題したGacktさんのガンダムアルバムが発売になります。
なんと劇場版3部作の主題歌をカバー!
この話題については『うららかな月』で書いてますのでそちらもよろしく♪