1泊2日の奈良の旅を終え……。
疲れてます。
普段ほとんど歩かないぐうたらな生活を送っているので、たまに歩くとどっと疲れます。
なさけない(T_T)

二日とも晴天に恵まれ、しかもあったかく、絶好の行楽日和でした。
その前に寒い日が続いていたので頑丈にしていったら暑い暑い。汗をかいてよけい風邪ひいちゃった感じ。
この時期は調節が難しい。




吉野山、鋼の鳥居のところの紅葉。
今年は冷え込みが足りなかったのか、山全体としての色付きはいまいちのようでした。




泊まった旅館、歌藤さんのログ館ロビー。
家族で一年かけて手造りされたというログハウス。
とても雰囲気が良くて快適でした。
料理もおいしかった。
ただ隣の部屋の音がよく聞こえるのだけが難点。




あえて逆光で撮ってみた法隆寺五重塔と金堂。
法隆寺といえば聖徳太子。
聖徳太子といえば『日出処の天子』。
厩戸皇子が本当はどんな人だったのかわからないけど、1300年昔にここを造った人たちがいたのだと思うと何かわくわくしてしまう。


今回宝物殿もちゃんと見て、「うわ〜、玉虫厨子だぁ」と感動したりしました。美術の教科書だか日本史の教科書だか、名前だけは知っている代物。
ほんまにあんねんな、というのが不思議な感じ。
目で見なければ存在しない、というわけではないけど、たいていのことは物語の中の出来事のように、実生活には関係がなくて、あってもなくても同じようなもの。

でもちゃんとそこには1300年前のものがあって、その時にも人は生きていたんだと伝えてくれる。

法隆寺の隣の中宮寺には、これまた美術の教科書で有名な弥勒菩薩様がいらっしゃる。アルカイックスマイルを浮かべて半分足を組んだポーズで何事か思案しておられるこの菩薩様が私は大好きで、以前来た時はぼーっと長いこと飽きずに眺めていた。
今回はご挨拶のみ。
息子に見せたかったのだ。
息子がどう感じたかは不明。


最後に奈良公園。
やはり大仏様の鼻の穴くぐりははずせない。
息子があまりにもあっという間にくぐってしまったので、出てくるところを撮ろうとしていた夫(私はデジカメ、夫はフィルムカメラを構えていた)はシャッターチャンスを逃した。



案の定息子は公園の鹿には興味を示さず、嬉しがって鹿せんべいを買っていたのは夫の方。
東大寺まで歩く間に興福寺の「秘仏公開」のポスターが貼ってあって、またまた美術の教科書で有名な(こればっかり)阿修羅像が見られるというので、息子は「早く興福寺に行こう」とせっつく。

もちろん息子は事前に阿修羅像を知っていたわけではない。
でも「八部衆一挙公開」のポスターに興をそそられたらしい。
「四神」とか「八卦」とか「梵字」とか大好きなのだ。
オリジナルモンスターを造る時の参考にするらしい。

三面六臂の阿修羅像。
私も実物を拝むのは初めて。
「カルラ像」や「サカラ像」も非常に美しかった。
なんというか、どれも表情がとても良い。
「すごいな〜、これ造った人めちゃめちゃ才能あるな〜」みたいな(笑)。
ただ古いから価値があるんじゃなくて、その美しさ自体に値打ちがある。
阿修羅をこのような姿で表現した人は、一体どんな人だったんだろう。どんな想いで造ったのかなぁ。