うちの義父は、某OB会の事務局をずっとやっていて、よく会報や会計報告書みたいなのをパソコンで作っている。
先日も近況報告集みたいなのをWordで入力していた。
分担して入力していたらしく、他の人が作ってくれたファイルをもらってきたのだが。

またこのもらいかたがすごい。
メール添付とかUSBメモリに入れて、というのでなく、パソコンごとお持ち込みだったらしい。
義父の職場にその人がパソコンを持ってきて、義父も職場に自分のパソコンを持って行って、データを受け取ろうとしたそうだ。

と言っても別に、ケーブルでつないだとかいうわけではなく、義父の持っているCD−RWに書き込んでもらって、その場で義父のパソコンでちゃんと読めるかどうか確かめようと思ったらしい。

なぜかCD−RWに書き込むことができず、あーでもないこーでもないと時間をロスした後、USBメモリにコピーしたらしい。
最初からメモリでいいじゃん、と思うが、まぁ二人とも70歳近いし、パソコンで文書を作っているだけでも立派なものだ。

で、いざそのデータを義父のパソコンで読もうとすると、読めない!
ここでまたあーでもないこーでもないと苦労したそうだが、結局その時は読めないままだった。

「なんかエラーが出て開かへんねや。これこれの方法を試してみろ、とか出たからクリックしたけどやっぱりあかんかった」

とかなんとか。
うーん、「なんかエラー」って言われてもな。
しかし話を聞いていると、その文書を作った人のパソコンは最新型だったらしい。自分のパソコンが壊れたので、息子さんが買ったばかりのパソコンを使って入力したのだとか。

そうか、そういうことか。

「それってたぶん、Wordのバージョンが新しすぎておじいちゃんのパソコンのWordでは読まれへんねんわ。うちのLet's Noteなら最新版が入ってるからたぶん読めると思うで」

というわけでUSBメモリをLet's Noteに差し込みクリックすると。

やっぱり。
問題なく開く。
Word2007で保存したファイルだったので、読めなかっただけなのだ。
「だけ」なのだが、しかしこれは実際厄介だよなぁ。
そんなにパソコンに詳しくない人は、バージョンなんか気にしないもん。ワープロの延長上で使っているから、「一度買ったらそのまんま」で、そうそうバージョンアップなんかしないし、人と受け渡しする時にバージョンの違いなんか気にしないもんねぇ。

かくいう私も、デスクトップのWord、義父のより古い2000のまま更新してないし。
(義父のは2002だった)

Let's Noteの2007で「Word97〜2003文書で保存」を選んで保存しなおし、やっと義父のパソコンでも開くようになった。
もしうちに2004以降のWordがなかったら、とても面倒なことになるところだった。

ただ文章を入力してあるだけなんだったら、Wordなんか使わずにテキストで受け渡しすればいいのに、と私は思うが、それを義父に説明するのも面倒だ。
私は小説やなんやかや色々パソコンで書いてるけど、基本的に全部テキスト保存。
入力する時もWordや一太郎は使わず秀丸エディタを愛用。
最近は縦書き表示もできるし、軽いし、絶対使い勝手がいいと思う。印刷する必要がある時だけワープロソフトで体裁整えればすむ。

そーいえば、この間ATOKの郵便番号簿が更新されて、ダウンロードしたのだが、「ATOK2005の更新はこれで最後です」と書いてあった。
え〜〜〜〜〜っ。
たった2年しか使ってないのに、もうサポートしてくれないのか? そりゃあもう市町村合併も一段落して、そうそう郵便番号も変わらないと思うけどさ。

来年の2月には「一太郎2008」が出る。
そんな律儀に毎年毎年バージョンアップせんでええのになぁ。全然困ってへんで、今のバージョンで。
WordもExcelも2000のままやっちゅうねん。
問題ないっちゅうねん。

新しいものを作り続け、売り続けなければ儲からないという、この色々な産業にあてはまる「業(ごう)」は、どうにかならないのかなぁ。