昨日の続き。

「とりあえず“が”がある文章では、“〜が”が主語だと教えてもいいものか」という終わり方をしたけれども。

「僕は君が好きだ」という文章の主語は「君が」ではない。
あーあ。
「おまえは何が言いたいんだ?」とか。
まぁ、小学校四年生の国語の問題文には、もっとわかりやすい文章しか出てこないだろうけど。

「僕は君が好きだ」の「君が」は「好き」の目的語なので、「僕は君を好きだ」と言ってもいいのだけど、普通は「君が」になる。
他でもない、「君が」好きなんだよ。
という感じ。

新解さんには「が」の意味の2番目に、「可能・希望・好悪・巧拙などの対象を表わす」と説明がある。
こーゆー「が」の使い方があるから、息子は「何が」−「どうした」を抜き出せ、という問題で、「〜を」という目的語を抜き出してしまうのかもしれないな、もしかしたら。

学校の先生は、間違える子どもにどう教えるんだろう。
ほったらかしかな(笑)。
日本語を母語として育っている子どもなら、テストでは間違えてもしゃべる時は問題ないし、たぶん書く時も、「説明不足」ということはあっても、「てにをは」がぐちゃぐちゃってことはきっとないだろう。

国語の勉強って、文法にしても読解にしても、普段無意識にやっていることを意識的にしなくてはいけなくて、とてもめんどくさい。
もしかして国語という教科は、「無意識なことを意識する」訓練のためにあったりするのかしら……。