この間、「北斎展」に出かける前。

「そーいえば昔、永谷園のお茶漬け海苔に浮世絵カード入ってたよねぇ。東海道五十三次の」

と私が言うと、夫がごそごそと引き出しを開け、実物を出してくれた。


そうそう、これこれ……って、なぜそんなものをちゃんとまだ持ってるかな、君は。
捨てられない者同士の我が家、この手のガラクタでいっぱい。
しかしそのガラクタのおかげでこうしてblogが書けるんだから、「捨てられない癖」が役に立つこともありますね。


カードの裏が「プレゼント」の案内になっています。

私は「浮世絵」しか覚えてなかったけど、ルノワールやゴッホ、竹久夢二というカードもあったらしい。
そしてその「東西名画選」のセットを、毎週毎週2,400名様にプレゼントしてくれていた。

2,400名って、すごくないですか。

ほとんど「全員プレゼント」とおんなじじゃない???
応募するにはカードを15枚ためて送らなきゃならない。

送ったら、「五十三次」55枚セットとか、「富嶽三十六景」46枚セットとかが当たるけど、当たらなくてももう15枚もたまってるんだったらいいか、って気がしない?

そんな、毎週2,400人も応募があったのか?と思ってしまうんだけど。


しかし、うちの夫(もしくは家族の誰か)は送ったらしい。
そして「東海道五十三次」セットをもらったらしい。


写真に写っている「プレゼント」要項は「昭和62年12月末日」締切となっているんだけど、もう1枚、締切のない「プレゼント」要項が書いてあるものがあった。

「東海道五十三次のカードを20枚と郵送料55円をお送り下されば、東海道五十三次1セット(55枚入り)をお送りします」という案内。

そう、全員プレゼント

やっぱり永谷園のおまけカードは浮世絵(五十三次)が最初だったみたいだ。

カード目当てにお茶漬け海苔を買う人がどれだけいたかはわからないけど、私も子どもの頃は集めていた。
次はどんなのが入ってるかな?と楽しみだった。
今は永谷園のお茶漬け海苔に、おまけカードは入っていない。
相撲の懸賞にお金をかけすぎて余裕がないからかな……?